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昨日の拙ブログに引き続き、『FPの家 I邸』の建て方について書きたいと思います。
狭小地で上棟材を敷地に置くことが出来ない為、2階柱&小屋梁・母屋・小屋束等を足場に設けたステージに載せて建て方を行っています。
建て方のワンシーンを撮ってみました。
2階床梁を1階柱の上に載せるための準備中!
頭の上の足場が邪魔そうでしょ?
ステージ下の床組施工中なんです。
可能であれば、写真のように足場間を縫って吊るす場合もあります。
①足場&ステージ上の構造材が邪魔で、クレーンで吊るすのが難しい。
②頭上の足場が邪魔で、作業自体が中腰になり、きつい。
これがステージを設ける場合のデメリットです。
「ステージの高さを上げれば、②は解消かるのでは?」
という方もいるでしょう。
その通りなんです。
でも別の理由で、この高さにしています。
2階床から、60cmくらいでしょうか?
こんな高さに組んでいれば、ステージ下の作業は大変ですよね・・・。
でも、この後、ステージ上の構造材を梁上に下ろす必要があります。
まず合板を下ろして敷き込みます。
その後、柱や梁を間配りします。
材料を出す方は、ステージ上に載るので問題ありません。
問題は受ける方なんです。
ステージ上に積まれた合板は、2階床から60cm+90cm(積まれた合板の上)で150cm位になります。
ちょうど目の高さになります。
これを受けるのって大変でしょ?
だから、これ以上ステージを高くする事は出来ないんです。
ステージを組むデメリットは、まだあります。
③そもそも、ステージを組む時間が勿体ない。
④組んだ足場をそのまま残すことは出来ません、ある段階で撤去する必要があります。
この時間も勿体ないんです。
⑤ステージに構造材を下ろすのが、また大変なんです。
重機があれば、組まれた足場越しに上から吊下げる事も可能です。
でも重機はありませんから、トラックのユニックを使うしかありません。
意外と重い荷物は揚げられないんです。しかも遠くまで運べません。
足場の建地(竪材)間(1.8m)の布(横材)を一旦取外して、そこからステージに載せるんですが、これが大変なんです。
2トントラック1台分の荷物を下ろすのに、1時間位掛かるんですから・・・。
採用当初は、ホトホト困りました。
でも、流石に慣れましたよ・・・。
ついでに、ガータークレーンのデメリットも挙げてみましょう。
ガーターレール&ガータービーム&電動ウインチを撮ってみました。
お気付きでしょうか?
足場は軒先から1.0m程度上に組むのが一般的です。
足場にガーターレールを取付けるのであれば、当然レール高さは足場のてっぺんよりも低い位置になります。
ここにビームを掛け、ウインチを取付け、吊ワイヤーを掛けると、梁を揚げられる高さって小屋梁の高さより低くなってしまいます。
写真の柱天端を見れば、一目瞭然ですよね。
つまり、最上階では利用出来ないんです。
だから、全て手揚げとなります。
「小屋梁だから、大きな梁はないでしょ?」
そんな事ありません。
長くて大きな梁を使うことが多いんです。
しかも建て方後半だから、体力も消耗しています。
でも、どうにもなりません・・・。
ガーターレールを取付ける手間も必要です。
当然、解体する手間も掛かります。
これが、馬鹿にならないんです。
それでも、手揚げ上棟には必須のアイテムだと思います。
弊社の秘密兵器について、書いてみました。
改善点があれば、工夫したいとは思います。
でも今のところは、見つかっていません。
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