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8月30日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は晴れ。
猛暑日になりそうです。
またか・・・。
板橋区蓮根1丁目の『FPの家 I邸』では、ようやくルナしっくいの施工が始まりました。
業者の都合で、予定よりも1週間遅れてしまいました。
どの業者も忙しいんですね・・・。
まずは、コーナービートの取付からスタート。
その後、パテ処理。
そしてルナファーザー(以下、紙クロス)を貼ります。
ここが他のしっくいとは違う点です。
しっくいは、モルタル下地や石膏ボードの上に塗るのが普通でしょ?
なんで、わざわざ紙クロスの上に塗らなきゃならないんだろう?
そう思いませんか?
メーカーによれば、ルナファーザーの凹凸模様に、コクのあるルナしっくいを塗装することで、深みのある独特の質感が生まれるそうです。
その陰影はあくまでも自然で美しく、お部屋全体に上品で落ち着いた雰囲気をもたらします。
との事。
以下、メーカーページからの抜粋となります。
そもそもルナファーザーは、ホタテ貝殻から作られたルナファーザー専用の漆喰塗料です。
呼吸する壁紙ルナフーザーとの組み合わせで、室内空気を調湿・消臭し居心地のよい上質な空間を作り出してくれます。
ホルムアルデヒド濃度試験(ppm) アンモニア濃度試験(ppm)
そしてホタテ貝殻はポーラス(孔)が大きく詰まりにくいため、効率的に臭いの分子を吸着します。
ルナしっくいは原材料にそのホタテ貝殻を65%以上含み、高い消臭効果を長期に渡って持続することが可能です。
ホルムアルデヒドなどの有害VOCを吸着し、シックハウス症候群やそれらの物質が引き起こす不快な症状の発生を和らげます。
湿度が高いときには湿気を吸い込み、低いときには湿気を吐き出す調湿効果があり、極端な湿度変化による不快感を軽減します。
この後に、紙クロスを貼る理由が書いてありました。
ルナしっくい&ルナファーザーは、塗りやすく施工後のひび割れを防ぎます。
また表面に細かい凹凸があるので、日常生活でついてしまう手垢などの汚れが目立ちにくく、補修も容易です。
紙クロスを下地に貼っておけば、しっくいが割れるのを防いでくれる!
確かにそうですよね。
しっくいって、下地の動きに追従して割れることがあるんです。
大抵は石膏ボードのジョイント部分や出・入隅にひびが入ります。
紙クロスの上に塗った方が、断然強いと思います。
そして紙クロスの凸凹が、汚れを目立たなくしてくれる。
ナルホド・・・。
鏝押さえの場合は、表面に凹凸が生まれます。
でも最近はコスト的にローラー押えが主流です。
ローラー押えって、平坦な仕上がりになりやすいんです。
平坦な仕上がりだと、壁の凹凸や汚れが目立ちやすいんですよね・・・。
だかにクロスの上に塗るというのは、大変合理的だと思います。
ちなみに、ビニールクロスではダメなんです。
ビニールは呼吸を妨げてしまいますから・・・。
良い事づくめのルナしっくいですが、問題は、材料費&施工費です。
紙クロスを貼る手間と材料費分だけ、高くつきそうでしょ?
でも、思ったほど高くないんですよね・・・。
なんでだろう?
2日ほどで、紙クロスは貼り終わる予定です。
その後、ルナしっくいを塗ります。
しっくいを塗る様子は、別の機会に挙げたいと思います。
もうしばらく、お待ちください。
そうそう、輸入クロスの写真を挙げていませんでしたね。
1階トイレのアクセント壁です。
2階トイレのアクセント壁。
2階洋室のアクセント壁
1階リビングのアクセント壁
なかなか、インパクトあるでしょ?
そうそう、ご存知でしたか?
輸入クロスは、布か紙で出来ています。
日本では当たり前のビニールクロスですが、世界的には極めて珍しい存在らしいですよ。
試しに手元の『壁装ハンドブック/日本壁装協会著』を開いてみると、こんな事が書かれていました。
ビニル壁紙
量産品から高級品まで種類も多く、色・柄とも豊富に品揃えされています。
このようにビニル壁紙が普及したのは、以下の理由によります。
①量産性に優れ、幅広い価格帯に対応できる。
②色・柄などのデザイン的な表現が容易で多彩。
③風合い(硬さ・軟らかさ)を自由に作り出せ、発泡によるボリューム感も出せる。
④メンテナンス性に優れる。
⑤施工性がよい。
一方、感触の冷たさや通気性・透湿性の低さ(結露が発生しやすい)と言ったビニル壁紙特有の特徴もあります。
基本的には、主原料の塩化ビニル樹脂に充填剤・可塑剤・安定剤・発泡剤・着色剤などが配合されたビニル層と紙などの裏打ち材が積層されています。
業界団体が刊行した書籍の為、あまり悪口は書かれていません。
忖度してるのかな?
メリット・デメリットとも様々ありますが、少なくても環境的には、あまり考えられていないと思います。
これ、あくまでも私見です。
塩ビ樹脂と裏紙の複合製品であるビニル壁紙は、リサイクルしにくいのが難点なんです。
でもビニル壁紙は、10年もすれば張り替えることになります。
この時剥がした壁紙と新しく貼った壁紙の端材は、全て産業廃棄物として処分されます。
例えば、わが国の壁紙生産量は約6億㎡にもなるそうですよ。
93%を占める塩化ビニール樹脂は重量で約18万t、廃棄量は約10万tにもなります。
でもリサイクルはわずか1%程しか行われず、大半が埋立処分されます。
リサイクルが最も難しい分野なんだとか・・・。
でも塩ビ樹脂って、埋立処分をしても土に還らないんですよね・・・。
このままいけば、いずれ捨て場が無くなる筈。
だから、廃棄物法や建設リサイクル法により塩ビ壁紙の廃棄処分は厳しくなる一方です。
また、塩ビ焼却時に発生するダイオキシンの懸念も完全には払拭されていません。
紙クロス・布クロスなら、そもそも張り替えの必要ないんですよね。
可塑剤を添加してないから劣化が少ないし、汚れたら塗り直せばいいんです。
だから廃棄自体が少なくなります。
欧米では、古くなった壁紙を塗装するのが当たり前なんです。
また廃棄するにしても、一般物(燃えるゴミ)ですから問題になりません。
こんな状況で、日本はいつまでビニル壁紙を使うつもりなんでしょうか?
安価だから使いやすい!
本当でしょうか?
原子力発電同様に、廃棄処分に掛かる費用を無いものとして価格が設定されているようです。
本来は価格に転嫁すべきでは?
でも、そんな事をしたら高くて売れなくなるんでしょうね。
posted by Asset Red
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