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アセットフォーのシルバーウィーク2日目。
今回は、先日外壁メンテナンスを行っている現場に行った時の事を書こうと思います。
いつも塗装をお願いしている方の隣に見慣れた顔を見つけました。
ずいぶんと昔、弊社の現場に出入りしていた大工さんです。
今でも、時々手伝いに入ってくれます。
充分若手で通用する年齢だと思います。
大工さんって、完全に高齢化していますから・・・。
手が空いてしまったので、塗装工事のお手伝いという事らしい。
でも、しばらく見ていましたが、ちょっと様子が違います。
どうやら、塗装工事を覚えたいようです。
必死にレクチャーを受けていました。
サラリーマンと違い、大工職は長く勤められる商売ではありません。
しかも極端な能力給です。
若い頃は、安くこき使われます。
修行中なんだから仕方ない・・・。
年季が明ければ、晴れて一人前!
ここからが稼ぎ時です。
例えば1日2.0万円で、月25日働ければ月収は50万円になります。
これが12カ月続けば、年収600万円!
良い稼ぎだと思うでしょ?
でも残念ながら、この中から福利厚生や税金等を支払う必要があります。
ガソリン代や自動車・工具等の償却費も含まれています・・・。
しかも天気や現場の都合で、全ての日を作業に充てることは出来ません。
月20日しか働けなければ月収は40万円にしかなりません。
現場が空いてしまい、1カ月遊べば無給となります。
年収だって400万円に減ってしまうかも・・・。
怪我や病気をすれば、即収入減に繋がります。
給料アップも難しいと思います。
寧ろコストダウンという名目で、少なくなる傾向にあります。
歳をとったら、だんだん働ける日も減るでしょ?
そもそも、仕事を採り続けることが出来ないかもしれません。
その点、多能工は便利です。
天気の悪い日は、室内仕事に振り替える事が出来ます。
作業内容が多ければ、仕事も採りやすいでしょ?
今後は大工さんも、昔のように多能工に戻っていくのかもしれませんね。
一人で複数の作業をこなせる作業者のことを多能工といます。
これに対して、従来の作業者を単能工というそうです。
聴いたことないけど・・・。
例えば大工さんは大工の仕事、左官屋さんは左官の仕事だけをします。
これが単能工です。
専門職(スペシャリスト)であり、匠なんて言い方をする場合もあります。
その昔、多くの大工さんは多能工でした。
大工だけでなく、左官や塗装、木製建具等なんでもこなしていたんです。
でも日本が工業化を始めた明治のころ、紡績工場には製造機械が導入され、大量生産が始まりました。
大量生産のためには、分業化・専門業化するほうが効率的です。
機械を扱うのにも、職人技が要求されたからです。
そこで、専門作業者を増やす単純労働化が進みました。
これが単能工の始まりなんだそうです。
現場作業にも、単能化の波はやって来ました。
市場が拡大し大量生産を求められる時代は、それで良かったんです。
でも生産量が減り、多品種少量生産が始まると単能工の需要は減り始めます。
そして、色々な作業をこなせる多能工需要がどんどん高まってきました。
例えば新築が続けば、単能工で充分稼ぐことが出来ます。
でもリフォームだと、どうしても仕事に待ちが出来てしまいます。
他の作業者の作業完了を待たなければ進められませんから。
そんな時、多能工であれば、自分の仕事に合わせて別の作業を進めることが可能です。
段取りをする方も、工程管理が楽になります。
作業者の収入の安定にもつながる筈。
これまで手間請けだった作業者を今後は社員として雇う工務店も増えると聴きます。
弊社もいずれは、そうしたいなぁーと思います。
そんな場合は、多能工が便利だと思います。
前後の作業内容を深く知ることで、効率よく効果的な作業を進めることにも繋がる筈。
工務店における多能工の育成は、大きな今後の課題です。
その為にも、仲間の工務店同士で情報共有を図る必要があります。
posted by Hoppy Red
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