あっと言う間に、終わってしまいました。

先日、歯医者に行って来ました。

ハイ、歯槽膿漏の治療です。

口の中を見た先生が、開口一番仰いました。

「こりゃ、ダメだね。」

「だって、奥歯が抜けそうだもの。」

「どうするの

「消毒だけ、しておく

「それとも、抜いちゃう

「先生にお任せしますよ。」

「じゃー、抜こう

「すぐに抜けるから大丈夫。」

早速麻酔を挿して、抜いてしまいました。

「抗生剤を1日分渡しておくから、食後に飲んでね。」

あっと言う間に、終わってしまいました。

後日、患部の消毒に来て欲しいとの事。

早速、予約しました。

帰る前にトイレ寄っておこうかな

そう思い、待合室のトイレに入ったんです。

 

写真は、その時トイレの壁を撮ったものです。

ビニールクロスが縮んでしまい、継手がパックリと開いています。

触ってみると、カチカチに固くなっていました。

何年くらい前に、貼ったんでしょうか

おそらく、10年以上は経過していると思われます。

これ、ビニールクロスのアルアルなんです。

そもそもビニールクロスに使われている『塩化ビニール(ポリ塩化ビニール)』って硬いものなんです。

1931年にドイツで誕生し、日本では1941年に初めて工業化されました。

その特性として、長期間にわたり強度を維持できる安定性・劣化しにくい耐久性・優れた接着性などが挙げられます。

また、ほかのプラスチックが可燃性であるのに対し、例外的に燃えにくい難燃性という特性を持ちます。

英語では『polyvinyl chloride』と表記し、PVCという呼び名でも広く知られています。

一般的な合成樹脂(プラスチック)材料の一つで、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などとともに熱可塑性樹脂の代表的素材です。

云ってみればプラモデルの素材ですから、硬いのは当たり前でしょ?

ここに可塑剤や各種の添加剤・改質剤・着色剤などと配合するによって、柔軟性や弾性・耐衝撃性・防汚染・抗菌などの使用時の要求物性を自由に、幅広く且つ連続的に調整することが可能な樹脂素材なんです。

この配合による使用時の要求物性が調整可能な性質は、リサイクルの面からも極めて有利な性質といえます。

でも配合したものの中には、徐々に抜けてしまう物があります。

可塑剤も、この中の一つです。

可塑剤は、塩化ビニールの成形加工性を改良し、柔軟性を持たせるために使用されます。

これが抜けると、ビニ-ルクロスは硬くなります。

元のプラスチックに戻る訳です

写真のように剥がれた端っこに触れると、手指を切ってしまう事もある位に硬くなるんです。

そして色が褪せて来ます。

こうなると、すぐに張替えが必要です。

紙クロスや布クロスとの違いが、ここにある訳です。

硬くなったビニールクロスって、剥がすも大変です。

中々曲がらないから、捨てるのも大変・・・。

こうなる前に張替えたいですよね。

 

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