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今にも雨が降りそうな練馬・板橋。
板橋区徳丸1丁目の『スケルトンリフォームI邸』では、細かい作業をコツコツ進めています。
許容応力度計算により、引き抜きが大きく働く柱には柱脚金物を取付けています。
柱により金物の仕様が異なるため、構造図を見ながらの作業となります。
まだまだ続きそう・・・。
この作業が落ち着いたら、大引きを入れる予定です。
大引きは解体時に全て撤去した為、新しい物を入れ直します。
大引き材を撮ってみました。
国産檜の芯持ち材105×105を使用します。
勿論、人口乾燥を施してあります。
黒い方が土台です。
国産檜の芯持ち材105×105に防腐・防虫剤として、ACQ(Alkaline Copper Quaternary)を
加圧注入してあります。
ヒ素やクロム化合物を含まない、JISおよびJAS規格の安全な防腐・防虫剤です。
木材に塗布するのではなく加圧注入するため、木材内部に浸透し防腐・防虫効果が長持ちします。
薬剤が固着すると揮発や流出がなく汚染の心配もないので人にも安全と、言われています。
もっと詳しく書くと、銅と第4アンモニウム塩を配合した環境に優しい防腐剤なんです。
天然木の腐敗菌・シロアリ・木喰い虫から材木を守り、強い効力を長期にわたって発揮します。
塗布後は、緑色をしていますが、数ヶ月間外気にさらされて暖かみのある茶色に変わり、最終的には灰色になるそうです。
元々耐朽性・耐蟻性の高い檜の芯持ち材にこうした薬剤を加圧注入している訳ですから、当然良い土台です。
でも、欠点が全く無い訳ではありません。
ACQ土台って、乾燥材じゃないんですよね。
だから乾燥する過程である程度の狂いが生じます。
でも、基礎とアンカーボルトで緊結していれば問題ありません。
これが土台にACQ土台を採用した理由です。
「そんなに良い土台なら、大引きに使えばいいじゃない!」
「なんで、大引きは人口乾燥材なの?」
という方も大勢いると思います。
答えは簡単です。
未乾燥材を大引きに使ったら、反りや痩せによる狂いを抑制出来ないからです。
だって大引きは、土台のように基礎と緊結されていません・・・。
ちなみに値段は、どちらもほぼ同じです。(不思議・・・???)
土台と大引きの施工が終わったら、ホウ酸による防腐・防蟻処理を行います。
雨、降らないで欲しいなぁー・・・。
posted by Asset Red
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