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今日はアセットフォーの定休日。
しっかりと身体を休めたいと思います。
色々あって、疲れました。
精神的には、リフレッシュ出来たんです。
やはり、寄る年波には勝てないようです・・・。
先日、拙ブログの読者という方より、お電話を戴きました。
お話を聞いてみると、「換気風量測定をして欲しい。」との事。
いつもはお断りしているんです。
確かに弊社には換気風量を測定する機械があります。
全棟風量測定をする事で、『換気システムがちゃんと機能している建物』である事を確認している訳です。
それだけではありません。
①外皮性能(UA値・ηAC値)
②気密性能(C値)
③室内空気に含まれるVOCやホルムアルデヒドの放散量
これら全てを確認した上でお引渡しをするのが、弊社の当たり前なんです。
でもこれって、あくまでも弊社が施工した建物に限ります。
他所の工務店が施工した建物のこれらを、弊社が確認する必要はありませんから・・・。
でも今回は、受けてみました。
割と近かったし、興味もありましたから。
現場はかなり新しいS造の専用住宅に、木造店舗を増築した建物の店舗部分です。
工事をした工務店とは、色々あったようです。
でも、私は風量測定をするだけという約束。
挨拶を済ませ、早速、測定に入りました。
天井に30cm角の換気扇が2つ設置してありました。
でも、ひとつはダミーとの事。
(どういう事???)
念の為、測定器を当ててみましたが、確かに風量はゼロでした。
そして、もうひとつの換気扇の風量です。
弱で75㎥/h、強で90㎥/hくらいの風量が出ています。
換気扇自体は、排気型で300㎥/hくらいの能力がありそうなんですよね。
お客様も、そう言っていました。
「もっと出てないと思ったんです。意外と出てるんですね。」
と、少し不満顔でした。
「工務店に大丈夫なの?」と聞いても「大丈夫です!」という答えしか返ってこないそうです。
風量測定器も持ってない為、具体的な根拠も教えてもらえないんだとか・・・。
痺れを切らして、私が呼ばれたらしい・・・。
これじゃー、不安になりますよね。
工務店の対応(説明不足も踏まえて)が足りないと感じました。
ちなみに給気不足が原因ではありません。
窓を開けても閉じても、さほど風量は変わりませんでした。
給気口は、それなりに設置してあるようです。
換気扇自体は外壁に近い天井に設置されています。
そして外には、角型のウェザーカバーが設置されていました。
その距離は50cmも無かったと思います。
ダクト径は100Φのようでした。
(これで、換気風量が出ないって・・・。)
とにかく不思議でした。
ここからは私の勝手な想像です。
仮にアルミフレキダクトを使い、天井懐が狭いため、無理な施工をしたとしましょう。
当然、アルミフレキは無残に潰れています。
曲がり部分だって、きれいな施工はできていないかもしれません。
だとしても、300㎥/hの能力を持つ換気扇が90㎥/hの風量しかないなんて酷すぎます。
そもそも、設計風量がわからないので、なんとも言えませんが・・・。
どんだけ圧損してるんだろう。
敢えて圧損させて、風量を抑えているとも思えません。
だったら、小さい換気扇にすればいいでしょ?
その方が初期コストも運転コストも抑えられます。
そして何より、運転音が大きいんです。
機器を小さくすれば、もっと音が小さくなると思います。
もしかして、必要以上に経路が長くなっているのかな?
ダクトに穴が明いてたりして。
これも、天井の中を覗いてみなければわかりません。
いずれにしても、工務店に改善してもらうのが一番だと思います。
「内面が平滑な樹脂管を使えば、もう少し風量が出るかもしれませんね。」
とだけアドバイスをして、戻ってきました。
有名なハウスメーカーで建てた家なんだそうです。
でも、木造店舗の増築は請け負ってくれないそうです。
子会社(関連会社?)を紹介されて、今回の工事をお願いしたとの事。
対応がイマイチだったので、不安になったけど、他所の工務店に頼むとアフターメンテナンスをして貰えません。
「脅しみたいなものですよね。」
と、こぼしていました。
仕方なく、お願いしたようです。
でも結局、こんな事態になってしまいました。
「アセットフォーさんに、お願いすれば良かった。」
「ハウスメーカーって、こういうところがダメよね。」
そう言っては貰えましたが、既に『後の祭り』です。
弊社が、こんな事態に陥ったとしたら・・・。
まず天井を開けると思います。
そして、内面平滑ダクトに交換します。
もちろん曲げやジョイントは最低限に抑えて、シンプルなルートにしなければなりません。
その際にダミーの換気扇も撤去します。
必要であれば、換気扇の変更もするでしょう。
でも、こんな事態にはならないと思います。
結局、現場管理の問題なんですよね。
posted by Hoppy Red
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