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20年近く経過した建物のメンテナンスを依頼されました。
これから見積書を作成し、予算の範囲に収まれば、お手伝いする事が出来ます。
早速、建物を拝見して来ました。
弊社から車で10分くらいの距離に建つ、サイディング仕上げの木造3階建てでした。
10年程前に、知り合いに外壁のメンテナンスを頼んだとの事。
たしかに思っていたよりも、きれいでした。
でも、目地がパックリと割れています。
ハット型ジョイナーが、ひび割れの向こうに見えるんです。
どうやら、シーリングの打ち替えを行わなかったようですね。
釘頭や傷の補修跡も、明らかに色が違います。
純正の補修液を使わなかったと思われます。
鉄部の錆びもそのまま・・・。
樹脂製の雨樋も退色しています。
当然、軒・破風も手つかずの状態です。
どうせ足場を掛けるのであれば、しっかりと対応してくれれば良いのに。
あまり良い仕事とは言えません。
当時のサイディングは厚さ12mmのモノが多いんです。
でも、現在12mmのサイディングは作られていません。
薄くても14mm、たかが2mm、されど2mm・・・。
割れていたり、反っている板も散見されました。
どうせ、色を塗ってしまいます。
似たような柄のサイディングを選べば良いかな?
と思っていましたが、厚さが違うのはマズイと思います。
まずは、メンテナンス用に12mmの板を用意しているメーカーがないかどうかを調べてみたいと思います。
サイディングの下の防水紙も心配なんですよね。
もしかしたら、ボロボロになっているかもしれません。
そうなっていれば、サイディングを剥がして防水紙ごと交換する必要があります。
ファイバースコープがあれば、覗けるのに・・・。
45°のコーナー部があります。
どうやら、ここにはハット型ジョイナーを使っていないようです。
シーリングの一部を撤去して、中を覗いてみたいと思います。
これからどんどんと、この手の建物をメンテする機会が増えると思われます。
廃盤品を巡るメーカーとの闘いって、憂鬱なんですよね。めげずに頑張ります。
posted by Asset Red
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