日本の夏の湿度って・・・

秋晴れ!!

昨日の天気予報では、雲の多い一日との事。

気温も、さほど高くならないようでした。

でも、身体を軽く動かすだけで汗ばむほどの陽気です。

良かった

今日は、娘の通う幼稚園の運動会だったんです。

お休みを頂いて、朝から娘の活躍を覗いて来ました。

というよりも、撮影部隊を仰せつかりました。

強制労働みたいなもんですね。

せっかくの運動会も、ファインダー越しだと臨場感がないというか現実味が感じられないんです。

なんだか、映像を見ている気がしました。

年少・年中・年長ごとに、3つ程の競技を行いました。

保護者は各2名まで、他の年代の競技中は、グランドの端っこで待機という変則的な運営です。

応援もなし、拍手のみ許されていました。

コロナ禍ですから、仕方ないですよね。

午前中で終了し、お昼も食べずに解散しました。

やっぱり、味気ない気がします。

午後からは、現場を回るつもりでした。

でも以前に資料請求のあった方から、面談希望があったとの事。

急遽、お話をさせて戴きました。

実に有意義な面談だったと思います。

でも、ここでは書きません。

いずれ機会があれば、書かせていただくかも・・・。

では、現場の話です。

練馬区平和台1丁目に建つ『FPの家 H邸』では、地味に作業を進めていました。

室内の写真です。

天井&壁には、石膏ボードが貼られています。

でも、なんか地味ですよね

そうなんです、石膏ボードの色がグレーなんです。

一般的な石膏ボードは黄色っぽいベージュ色をしています。

最近は、ピンク色のボードも良く見掛けるようになりました。

でもグレーのボードは、あまりお目にかかれません。

ボードの裏を見ると、『タイガー スカットボード』と書かれています。

そう、いつものボードとは少し違うボードなんです。

そもそも石膏ボードを室内壁に張る目的は、防火性の担保です。

簡単に言えば、火に強い壁をつくるために石膏ボードを張る訳です。

以下、一社 石膏ボード協議会のHPからの抜粋となります。

石膏ボードの芯材は無機質の石膏ですから、燃えることはありません。

そして石膏には、約20%の結晶水が安定した形で含まれています。

ボード1枚に、3kgの水を含んでいる計算になります。

火災時に石膏ボードが高温にさらされるとこの結晶水が熱分解し、水蒸気となって徐々に放出され、温度の上昇を遅らせる働きをします。

また石膏そのものが、伝熱を防止するバリアの役割を果たします。

石膏ボードは、こうした石膏の特性によって、防火材料に認められています。

そして、壁の防・耐火構造の材料として、あるいは柱や梁の耐火被覆材として多用され、火災の延焼防止に効果を発揮しています。

これが、黄色っぽいベージュのボードの特徴です。

そしてピンク色の石膏ボードには、もうひとつの特徴があります。

今度は、吉野石膏のHPからの抜粋です。

ピンクの石膏ボードは、吉野石膏の『タイガー ハイクリンボード』が正式名称なんです。

そして、その特徴は以下の通りとなります。

せっこうボードの優れた性能を保持したまま、「シックハウス症候群」の原因となっているホルムアルデヒドを吸収し、さらに分解します。

これを張ることで、クリーンで快適な空間をつくる事ができるようですね。

最近は、住宅や学校などシックハウス対策が必要な場所に多数採用されているようですよ。

でも弊社では、吸収・分解する前に、そもそも出さないようにしているので使う理由にはなりませんでした。

実は、グレーの石膏ボードも同じなんです。

ホルムアルデヒドを吸収し、さらに分解してくれます。

そして、もっと凄い働きをしてくれるんです。

①室内の湿度が高くなると、グレーの石膏ボードが湿気を吸収してくれます。

②そして室内の湿度が低くなると、含んだ湿気を放出してくれるんです。

つまり、吸放湿する事で室内の湿度を快適にしてくれる機能が付加されている訳。

問題は、その量ですよね。

石膏ボードが貯めておける水蒸気量が少なければ、何の足しにもなりません。

メーカーの行った実験によれば、6畳の部屋の天井&壁にグレーの石膏ボードを使った場合、5.4リットルの湿気を吸収する事が出来るそうです。

実際には窓や入口分少なくなりますから、4.5リットル位が妥当な吸湿量というところでしょうか。

今回、この建物で使用したグレーの石膏ボードの枚数は次の通りです。

12.5×910×1820×84枚=139.12㎡・・・①

12.5×910×2420×86枚=189.38㎡・・・②

資料によれば、グレーの石膏ボードの吸湿量は180g/㎡との事。

①+②に、これを掛ければ総吸湿量は59,130g(59.13kg)となります。

ちなみに、東京の7月の平均絶対湿度は15.3g/㎏DAなんだそうです。

これに対して理想的な絶対湿度は、松尾和也氏の『エコハウス超入門』によれば13g/㎏DAらしい。

梅雨の期間は43日間、夏の終わりまでであれば約80日間の間に快適な湿度を保つには、370kgの湿気を取り除かなければなりません。

ガッカリ

59.13kgでは、わずか16%にしか過ぎません・・・。

まあ、わかってはいたんです。

でも、エアコンの助けにはなりますよね。

無垢床や無垢階段、無垢枠材に無垢建具。

これらも、少しづつ吸放湿をしてくれます。

全熱交換換気システムと相まって、夏の湿気や冬の過乾燥に効果を発揮してくれる事を願うばかりです。

日本の夏の湿度って、本当に凄いんですよね・・・。

計算間違いしていたようです。

続編にて、計算しなおしてみました。

よろしかったら、続きを読んでみてください。

 

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