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今日は日曜日。
現場はお休みです。
昨日の拙ブログで、絶対湿度について書かせてもらいました。
文中で松尾和也氏の『エコハウス超入門』からの引用をさせて戴きましたが、この部分を少しだけ補足させて戴きます。
東京の7月の平均絶対湿度は15.3g/㎏DAなんだそうです。
これに対して理想的な絶対湿度は、によれば13g/㎏DAらしい。
梅雨の期間は43日間、夏の終わりまでであれば約80日間の間に快適な湿度を保つには、370kgの湿気を取り除かなければなりません。
この部分です。
前段・中段については、特にありません。
絶対湿度13g/㎏DAと言われても、ピンと来ない方がいるかもしれません。
温度と相対湿度の関係を挙げておくので、参考にしてみてください。
25℃/65%・・・12.9g/㎏DA
26℃/62%・・・13.0g/㎏DA
27℃/58%・・・12.9g/㎏DA
28℃/55%・・・13.0g/㎏DA
13g/㎏DAを11g/㎏DAという方も大勢います。
私には、どちらが良いのかわかりません。
でも13g/㎏DAであれば、それほど実現が難しくなさそうです。
後段についても、特に問題はありません。
でも370kgの湿気については、検討が必要だと思ったんです。
氏は35坪の建物で、シュミレーションしていました。
でも、拙ブログの建物は30.5坪しかありません。
両者の除湿量には、差がある筈です。
これを、算出してみようと思います。
そもそも湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の量を表す尺度です。
一般的に単に湿度というときは『相対湿度』のことを指します。
これは、ある湿り空気に含まれる水蒸気量と、その湿り空気における飽和水蒸気量との比を単位「%」で表します。
これに対して絶対湿度とは、湿り空気に含まれる水蒸気の質量を指します。
乾き空気1kgに対する量として、単位「kg/kgDA」で表します。
30.5坪/平均天井高さ2.4mの建物の気積(建物容積)は、以下のようになります。
30.5坪×3.3124≒101㎡
101㎡×2.4m=242.4㎥
空気の重さは、温度や相対湿度によって変わります。
標準空気(20℃/65%/1気圧)の1リットルの重さは、約1.2gなんだそうです。
乾き空気の1リットル当たりの重さは、少し違うようですね。
この建物の乾き空気の重さを計算してみると292kgになる事がわかりました。
平均絶対湿度は15.3g/㎏DA。
乾き空気1㎏当たりに15.3gの湿気を含んでいる事になります。
15.3g×292kg=4467.6g=4.4676kg
梅雨の期間は43日間、夏の終わりまでであれば約80日間ですから、80日分の湿気は357.4kgになります。
35.0坪の建物で370kg、30.5坪の建物で357kg。
妥当な線でしょうか?
一方、理想的な絶対湿度は13g/㎏DAです。
80日分の湿気を算出すると、こうなります。
13.0g×292kg=3.796kg
80日分で303.6kgとなります。
この差の53.8kgが、必要除湿量です。
グレーの石膏ボードの吸湿量は59.13kgでしたから、大丈夫
『夏の湿気対策として有効』という結果になりました。
あれ!?
早とちり!?
必要除湿量を計算せずに、80日間の湿気の量と吸収量で比較していたようです。
ごめんなさい。
昨日の拙ブログの結論は間違だったようです・・・。
実際には、色々な条件が重なります。
計算通りにはいかないと思います。
生活から出る水蒸気や人体から出る水蒸気量の多寡もあるし・・・。
でもエアコンとの併用で、割と良い結果になるのかも知れません。
お引渡しを終えたら、測定のお願いをしてみようかな?
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