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日中は暑いくらいになりました。
今日の練馬・板橋はお日様のお陰で、冬とは思えません。
練馬区桜台1丁目の『断熱改修 М邸』では、既存の壁や天井を剥がしています。
石膏ボードを剥がし、グラスウールを取り除き、硬質ウレタンフォームを吹き付ける予定です。
今から17年前に建てられた地下室付き木造2階建ての専用住宅です。
購入したМ様の依頼で、断熱改修を行います。
図面は、ほぼありません。
つまり、開けてみなければわからない状況なんです。
おそらく、次世代省エネ基準はクリアできていないでしょう。
室内から見て、腐っている様子はありません。
解体の様子を、少しだけご紹介しましょう。
地下室の壁を剥がした写真です。
コンクリートの上に硬質ウレタンフォームが吹付られています。
そして、腰上の木造部分にはグラスウールが充填されていました。
でも、10K品(t:50mm)なんです。
明らかに、性能不足ですよね。
天井・壁も全て、この断熱材が使われていました。
これって、S55年基準?
小屋組みに異常はありませんでした。
隙間だらけで、換気は出来ていたようですね。
外壁の石膏ボードを剥がしたら、モルタル壁の下地が出て来ました。
ラス下です。
その向こうには、アスファルトフェルトが見えます。
そう言えば、この頃のモルタル壁って『通気層』が無かったんですよね・・・。
こちらは、サイディング下地です。
あれ?
透湿防水シートの向こうに通気層がありません。
サイディングの通気層工法は、当たり前だった気がします。
透湿防水シートに傷みは見られません。
でも、こんなNG施工がありました。
エアコンの配管をする為に、筋交いに穴を開けてしまったようです。
しかも、筋交い周りの断熱施工が最悪です。
筋交いの上に防湿シートを貼っていないし・・・。
この辺りの事は、当時としては仕方ないのかもしれません。
今行われていれば、欠陥以外の何物でもありませんが・・・。
サッシは、複層ガラスになっていました。
ガスは入っていないと思われます。
フレームはアルミです。
しかも、所々に懐かしいサッシが使われていました。
これじゃー、寒いですよね。
でも不思議な事に、天井・壁とも12.5mmの強化石膏ボードが貼られていました。
簡易耐火仕様という訳ではありません。
何故?
これらに断熱・気密施工を行い、温かい家にしたいと思います。
今後の施工にご期待ください。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
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