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今回は、環境市場新聞から抜粋した記事をご紹介したいと思います。
家庭のCO2排出量/環境省2019年度実態統計調査
家庭で排出される二酸化炭素(CO2)の実態調査を2017年度から実施している環境省は、2020年9月に2019年度結果(速報値)を公表しました。
3回目に当たる今回、世帯当たりの年間CO2排出量は前年度の2.90トン/CO2(以下「トン」)から3.4%減って2.80トンとなりました。
これは、初回調査時の3.20トンに比べて12.5%の減少となっています。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響については、今回の調査期間(2019年4月~2020年3月)が政府の緊急事態宣言前に終了していたことなどから、明確には表れていないとしています。
世帯当たりの年間排出量のエネルギー種別による内訳は、電気使用が最も多く67.1%を占め、都市ガス14.3%・灯油12.9%・LPガス5.7%の順となっています。
全国10地方のうち世帯当たりの年間排出量が初回調査から最も減少したのは九州で28.5%減。
次いで近畿の16.9%減、北陸の15.8%減となっています。
ちなみに調査は、それぞれの世帯構成・住宅の建て方・電気やガスなどのエネルギー消費量・家電製品別の使用状況といった延べ496項目にわたり詳細に行われています。
全国10地方の店舗などとの併用以外の住宅に住む1.3万世帯を対象に実施し、9660世帯の回答を集計(有効回答率74.3%)。
家電の使用状況などと排出量との要因分析は、今年3月までにまとめる確報値で公表する予定です。
環境省は今後も調査を継続し、温暖化対策の検討などに活用していく方針です。
わずか3.4%とは言え、減少していて良かったと思います。
でも残念ながら、コロナウイルス感染拡大の影響が大きいんでしょうね。
もしも全ての住宅が、ある程度の断熱・気密性能を有していれば『巣ごもり』状態が更にCO2排出量の削減に繋がったと思うんですよね、残念で仕方ありません。
でも、この巣ごもり状態の蔓延が、新しい価値を多くの方々に『ある気付き』を与えてくれました。
それが『住宅における断熱・気密性能の必要性』です。
そして、これが『省エネ&快適性に繫がることを理解する』事に繋がってきました。
「高断熱・高気密住宅に住んだ人でなければ、本当の高断熱・高気密住宅の快適&省エネ性は理解できない。」
以前から有識者によって伝えられていた言葉です。
残念ながら、今回の場合は逆説的にこれを実感した方々が多かったように感じています。
「低断熱・低気密住宅に長時間滞在していると、快適&省エネを実感することはできない。」
だから、これらの方々は快適を求めて家の外に出ていたんだと思われます。
でもコロナ禍にあっては、これが果たせなくなりました。
そして、我慢が限界に至ったと思われます。
結果、高断熱・高気密住宅を求める声が増えました。
でも残念ながら、高断熱・高気密住宅を設計・施工できる住宅従事者って驚くほど少ないんですよね。
こうした従事者に出逢うためには、情報収集が必要となります。
まずは、SNSを活用してください。
玉石混合ではありますが、いくつかのデーターを多角的に検証することで精度を高める事が出来ます。
これだ!と思える従事者が見つかったら、実際に逢って話を聞いてみましょう。
過去の施工例を見せて貰うのも良いと思います。
高断熱・高気密住宅には、多くの経験が必要です。
一朝一夕で獲得できる技術ではありません。
トライ&エラーに基づく技術の追求と、確実な設計施工が、絶対条件だからです。
「高断熱・高気密住宅も出来るけど、そうでない住宅も建てるよ。」
なんて従事者がいたら、避けた方が良いでしょう。
正しい解答を知っているのに、相手により間違った解答ができる専門家なんて・・・。
絶対あり得ないと思います。
posted by Asset Red
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