合板の基礎知識④

弊社では無垢フローリングや無垢の建具&枠をお勧めしています。

シート貼り建材や合板フロアーはお勧めしません。

でも合板を否定している訳ではありませんし、下地や構造部材としては有効活用を図っているんです。

数回に分けて合板の基礎知識をご紹介していますが、4回目の今日も構造用合板の話です。

合板の接着部分の耐久性には、特類・1類・2類の種別があります。

構造用合板の場合には、特類または1類のいずれかとなります。

特類の構造用合板は、湿潤状態における接着耐久性が確保されていて、外壁や屋根の下地板に用いられます。

1類の場合は通常の状態における接着耐久性が確保されていて、防水紙等で防水処理された外壁や屋根、間仕切壁・床の下地板に用いられます。

接着耐久性の評価は、促進劣化処理を施した後に接着強度や木部破断率を確かめることで行われます。

特類の劣化処理は、試験片を72時間煮沸すること、または室温水中に1時間浸漬することをはさみ、130℃で2時間スチーミングすることを2回繰り返します。

また全ての単板が針葉樹の場合では、0.085MPa以上の減圧を30分間行った後に0.45~0.48MPa以上の加圧を30分間行う方法もとられます。

いずれの処理も過酷な条件と言えるでしょう。

また1類の接着耐久性試験も、試験片を60℃で20時間乾燥することを挟み4時間の煮沸を2度繰り返すか、120℃で3時間スチーミングするという厳しい方法です。

続く・・・。

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