こんな釘を使っています。

1月22日付のアセットフォー日記となります。

今日の練馬・板橋は暖かいですよ。

でも、午後からは天気が崩れてくるらしい・・・。

練馬区富士見台1丁目に建つ『FPの家 N邸』では、引き続き面材耐力壁の施工が行われています。

EXハイパーを貼ったところを撮ってみました。

1階は、ほぼ完了。

2階は、明日まで掛かるかもしれませんね。

1階では、気密施工が進められています。

写真は梁に明けられた金物を留める為の穴に、現場発泡ウレタンを充填したところとなります。

撮影箇所は異なりますが、元々は上の写真と同じような穴が明いていました。

ここにウレタンを充填すると、先程の写真のように発泡・硬化します。

これを平らに切削し、表面をアルミテープで貼ると、こうなります。

外壁面に取り付けられた構造金物は、外気の熱を室内に伝える『熱橋』となります。

これをそのままにしておけば、冬季に冷たい金物が室内の暖かい空気と接触して結露するかもしれません。

そこで重要なのが、写真のような熱橋処理+気密処理となります。

写真は、バルコニー下の梁仕口となります。

ここも、少し前は写真のようになっていました。

直交する梁同志を留める羽子板ボルト&6角ボルトと、それを避けるためのパネル切込みが見えるでしょうか

これも、同様に熱橋処理+気密処理が必要となります。

それが先程の写真です。

写真、縦の梁の左右で気密処理とウレタン処理の双方を見る事が出来ます。

パネルと躯体の留め付け部を撮ってみました。

この後にアルミテープで塞いでしまうので、あとしばらくの間しか見られません。

アシカラズ

今回の現場でもFPパネルの留付には、こんな釘を使っています。

『リユースネイル』と言います。

釘と書きましたが、その一部がネジ状になった変わった釘なんです。

ロール釘と同様に鉄砲で撃つ事が可能です。

頭の四角い穴も特徴のひとつです。

実はコレ、鉄砲で釘のように撃てるビスなんです。

ビスのように、留め付けに時間が掛かりません。

バンバン撃てます。

でも釘と違って簡単に抜くことが出来ます。

こんな専用ビットを頭に当て、電動ドライバーで回せば簡単に抜ける訳です。

しかも、スクエアビットですからビス頭を舐めてしまうこともありません。

あっ、ドライバーの回し過ぎで、ビスの十文字が潰れることあるでしょ

アレをビス頭を舐めると言います。

スクエアビットだと、舐める事が少ないんです。

FPパネルの場合、イラストのように周囲の木枠を躯体に釘で留め付けるのが標準施工です。

1枚のパネルで、かなりの釘を使って留め付けます。

その為、リフォーム等でパネルを外そうとすると、かなり大変なんです。

釘抜きを使い、沢山の釘を引き抜かなければなりません。

でも、リユースネイルを使っていれば安心です。

電動ドライバーひとつで、簡単に取り外すことができるんです。

せっかく長期に渡って性能低下しないパネルを使っているんですから、リフォームや建て替えの際にはパネルの再利用を考えるべきだと思います。

木枠とウレタンを分離し、処理場に運び、それぞれを処分するのにもそれなりに費用が掛かります。

木枠であれば色々と再利用の方法はありそうでしょ

でもウレタンって、再利用出来そうもありません。

そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか

でも、そんな事ないんです。

そもそも、原油の約80%は燃料として使用され直接エネルギーとして消費されています。

残りはプラスチック、その他の原料として使用され消費されます。
プラスチック中のポリウレタンは、種々の用途で活用され不要となったものは廃棄物として回収されます。

ウレタンのリサイクルって、かなり以前から工業的に実施されているんです。

例えば不要になった自動車のシートなどは粉砕・再成形し、シートクッション・カーペットの裏打ち材などに再利用されています。

また断熱材は化学分解により、元の原料に戻して再利用されています。

大きく分けると以下の3つの方法があるようです。

マテリアルリサイクル・・・ウレタンをそのまま再生加工するリサイクル方法。

ウレタンを粉砕し、必要に応じて接着剤を塗布。

熱プレス成形などにより、比較的容易に再生加工することが可能。

ケミカルリサイクル・・・ウレタンを化学分解・熱分解などで元の原料として回収するリサイクル方法。

粉砕したウレタン分解剤添加・加熱することで元の原料に、ガス化することで化学原料に戻すことも可。

また高炉還元剤としてコークスの代用利用も可。

サーマルリサイクル・・・ウレタンなどプラスチックの最終的なリサイクル方法。

エネルギーに変換します。

例えば不要になったウレタンを火力発電所のコークスなどの補助燃料として、直接燃焼させてエネルギーを回収する方法です。

燃焼時のウレタンの発熱量は約7,000Kcal/kg。

燃料として使用されている石炭に近い数値です。

窒素含有率も絹・羊毛などの天然物と比較して少なく、適正な設備・条件で燃焼すれば有毒ガスの発生は、天然物より少ないくらいです。

色々と役に立っているんですね。

でも、やっぱり外したパネルを再利用するのが、最も合理的だと思います。

その為には、外す時の事を考える必要があるでしょ

とかく製造時の環境負荷が大きいと非難される硬質ウレタンですが、パネル自体をそのまま再利用すれば問題ありません。

一度利用したFPパネルは、何度でも使う

これが、弊社の拘りです。

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