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今日はアセットフォーの定休日。
生憎の天気となりました。
やっぱり、地球温暖化の影響でしょうか?
天候が以前とは変わってきている気がします。
バイデン新政権になりアメリカも戻って来たことだし、日本も本格的に地球温暖化に取り組むべきだと思います。
世界に約束してはいるけど、とても達成するとは思えないんですよね。
前回も、未達分をお金で解決しました。
でも今回は、お金で解決する訳にはいきません。
どうする日本!
忸怩たる思いを抱えつつ、出来ることをしていくしかない自分を歯痒く思います。
さて、今回は外装リフォームの現場について書きたいと思います。
築20年超のサイディング現場です。
流石にシーリングが劣化して、ボロボロになっています。
至る所で写真のように破断もしています。
今回の工事では、シーリングを撤去し打ち替えることにしました。
シーリングを撤去すると、写真のようにハット型ジョイナーが取付けられていました。
表面のボンドフレークもきれいなまま。
ボンドブレークとは、シーリングが付着しない膜です。
これがあれば、シーリングが密着する事はありません。
おっ、凄いじゃん!
感心していたんですよね。
でも、すぐにがっかりする事になりました。
ジョイナーが途中までしか入っていません。
バックアップ材の充填も確認できません。
45°の出隅に至っては、上から下まで何も入っていませんでした。
これって、完全にNG施工です。
サイディング同士が『3面接着』になっているんです。
JIO(株式会社に本住宅保証検査機構)の木造住宅の防水施工ポイント集、Ⅸシーリング材の頁にこんな事が書かれています。
2面接着について
木造住宅の外壁の目地シーリングは、目地の伸縮に追従できるようボンドブレーカーまたはバックアップ材を使用し『2面接着』とします。
上段左が正しい施工です。
シーリングが左右の被着体と密着し、ジョイナーとは接触していません。
図ではバックアップ材が充填されていますが、下段の図のようにボンドブレークでも構いません。
いずれにしても、シーリングとジョイナーが密着していないので、横方向に力が加わってもシーリングが破断する事はありません。
上段右側の施工はNGとなります。
シーリングがジョイナーと密着している為、横方向の力がシーリングに加わると簡単に破断してしまいます。
今回の場合はいずれの施工もしていませんから、3面接着になってしまい、結果として目地の破断となってしまいました。
しかも、良く見ると違う問題に気が付きます。
①通気層を設けておらず、躯体に釘で直貼り施工をしています。
②透湿防水シートの施工が省略されています。
①に関しては、仕方ないのかもしれません。
20年以上前であれば、通気層工法はまだ浸透していません。
でも②に関しては大問題です。
たまたま、この部分だけ張り忘れただけかもしれません。
よく見ると、上の方には『それらしき物』が見えます。
でも、うっかりが通用する問題ではないと思います。
正直、呆れてしまいました。
作業に当たっていた職人が言っていました。
「我が家も築20年でサイディングのシーリング交換と塗装を行ったんです。」
「ジョイナーが全く使われておらず、全て3面接着でした。」
「道理で、目地が破断している筈です。」
「当然、通気層工法ではありません。」
「でも、流石に透湿防水シートはちゃんと張られていましたよ。」
ですよね・・・。
雨漏りを防ぐ為には、『一次防水』と『二次防水』の両方が機能していなければなりません。
1次防水は建物の外から見える外壁材や屋根材のことを言い、2次防水は1次防水の裏に隠れている透過防水シートやルーフィングを指します。
一次防水が無ければ、二次防水層は紫外線や雨水の影響で簡単に劣化してしまいます。
また一次防水って、地震や台風の影響で破損する事も多いんです。
それぞれがそれぞれの短所を補っているからこそ、長期に渡り漏水を防ぐ事ができるんです。
外壁や屋根にとって、二次防水って凄く重要なんですね・・・。
posted by Hoppy Red
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