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木材は生材の時、沢山の水分を持っています。
これを放置あるいは使用すると、次第に乾燥して含水率の変動が徐々に少なくなります。
こうして落ち着いた木材の含水率は、各地方の気象条件で図1のように少しづつ違います。
日本全国の平均は15.2%ですから、ほぼ15%と考えてよいでしょう。
この含水率を日本での『気乾含水率』と呼びます。
一方、木材が木造住宅の部材として使用されている状態では、建物の部位別でその局部環境が異なるにしたがって、各部位で平衡含水率が異なって来ます。
なお木材の平衡含水率は気温と相対湿度に一致している状態です。
この状態は、木材の含水率が安定した状態と言えるでしょう。
挽いたばかりの木材に含まれる水分は通常40~200%と言われています。
これが通常の使用では、空気中の相対湿度にもよりますが8%から25%の間の含水率になります。
平均的な2階建て住宅では、畳下から下の部位で15%超。
その他の部位で15%を少し下回る程度。
木材の含水率は、ほぼ15%とする意味合いもわかります。
木材製品の含水率基準をJASでは、針葉樹・広葉樹別、製品種目別にそれぞれ定めています。
それらの規定含水率は、表1の通りです。
このような違いがあるのは、針葉樹・広葉樹、材種、製品品目の違いで、それぞれの使用目的・仕様部位などが定まっているので、概ね仕様部位での平行含水率に近い水準で定められているからです。
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