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弊社では、創業以来彩色石綿スレートを採用していました。
一番の採用理由は、屋根厚が薄い事。
そして屋根重量の軽い事。
もちろんリーズナブルである事も、その理由のひとつです。
狭小地に建つケースが多く、前面道路の多くは4.0m未満。
セットバックをすれば、より敷地は小さくなってしまいます。
道路斜線・北側斜線ばかりではなく、高度地区斜線の影響下ですから、軒高を低く抑えなければなりません。
こうした状況下では、屋根厚さが薄い事って重要なんです。
でも耐久性の低さが問題でした。
どうしても10~15年で塗り替えの必要が発生します。
その費用だってバカになりません。
長い間悩んでいましたが、近年ようやく決断しました。
彩色石綿スレートを止め、砂葺きガルバに切り替えることにしたんです。
こんな屋根です。
見た目は、あまり変わりません。
どちらかと言えば、アスファルトシングルに似ているのかな?
弊社のテイストには、合っていると思います。
当然初期費用は上がります。
でもメンテナンスコストを考えれば、すぐに元が採れるでしょう。
屋根厚の薄さと軽量というメリットは、彩色石綿スレートを上回ります。
ご存知でしょうか?
『屋根の軽量化』って、実は『建物の耐震化』にも寄与するんです。
激しい揺れによる建物の被害を抑える為には、屋根の軽量化が効果的!
陶器や土・セメントで出来た屋根材を採用すると、建物の重心が高くなります。
これって、赤ちゃんと一緒です。
重心の高い赤ちゃんは、すぐに転んでしまいます。
建物だって同じです。
重心の高い建物では、地震の揺れが増幅されやすくなるんです。
建物の重量が大きくなれば、地盤にかかる負担だって大きくなります。
基礎や地盤補強に掛かる費用だって、バカになりません。
屋根材と下葺き材の間に、空気層があるのもメリットだと思います。
透湿ルーフィングとの併用で、野地合板の腐朽対策にもなりますから・・・。
せっかく透湿ルーフィングを使っても、屋根と下葺き材間に、透過した水蒸気が抜ける隙間が無ければ意味がありません。
野地合板は、屋根構面の耐震性能を向上してくれるスグレモノ!
でも従来の野地板に比べると、透湿抵抗が大きいため水蒸気を透過しにくく腐朽しやすいんです。
せっかく耐震性を高めても、腐朽による劣化が進めば、耐震性なんて期待できません。
この隙間が、重要なんです。
以上が、弊社が屋根材を変えた理由です。
もっと早く換えれば良かったと思います。
posted by Asset Red
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