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2月8日付のアセットフォー日記となります。
練馬・板橋の天気は晴れ時々曇り。
昨日よりもかなり寒いけど、太陽が出ていれば作業着でも大丈夫!
だんだんと春が近づいているのかな?
練馬区桜台6丁目に建つ『FPの家 Y邸』では、いよいよ配筋工事が始まりました。
土曜日に捨コンに墨を付け、外枠を設置。
そして今日は朝から、ユニット鉄筋を組み始めています。
外周部の鉄筋は、こんな感じ。
耐圧盤のコンクリートを打設するまでの間は、ドーナツ型のスペーサーを取付けて鉄筋の被り厚さを確保します。
縦筋の頭にフックを付けるのが弊社の当たり前です。
内部の立ち上がり筋は、こんな感じです。
耐圧盤の配筋はD13@200mmのダブルとなっていますが、今のところは下段の鉄筋しか組んでいません。
捨てコンに書かれた墨、見えるでしょうか?
拡大すると、こんな感じです。
黒い線が立ち上がりの通り芯、そして青い墨が耐圧盤の鉄筋の位置となります。
この墨に沿って、ユニット鉄筋を配置して結束線で括っていけば間違いありません。
耐圧盤筋の下側筋は、スペーサーブロックの上に載せてあります。
ちなみに弊社では、こんなスペーサーブロックを採用しています。
鉄筋を置く位置によって、4つの『被り厚さ』を確保する事が出来ます。
まずは横使いの場合です。
H1が40mm、H2が50mm。
そして縦使いの場合。
H3が60mm、H4が70mmとなります。
先程の写真の場合は、60mmにしています。
ここで、被り厚さについて書いておきたいと思います。
被り厚さとは、鉄筋を覆っているコンクリートの厚さのこと。
コンクリートの表面から鉄筋の表面までの距離をいいます。
弊社の標準的な基礎の断面を挙げてみました。
鉄筋コンクリートは、コンクリートによって鉄筋が錆びるのを防いでいます。
でもコンクリートの中性化や、ひび割れなどからの水分侵入、そして充分なかぶり厚さが確保されない場合に錆びてしまう事があります。
つまり被り厚さの確保は、基礎の長期強度に大きな影響を与える訳です。
ちなみに、法的には以下の被り厚さが必要となっています。
基礎立上り部・・・4cm以上
基礎底板・フーチング部・・・6cm以上
弊社では捨てコンを平らに打設し、その上にスペーサーブロックを置いています。
でも捨てコンを打設せずに、砕石事業の上に防湿シートを敷き込み、その上にスペーサーブロックを置いている現場も沢山あるんです。
砕石地業の上に置くと、鉄筋に載った際に荷重でコケてしまったり、潜ってしまう事があります。
60mmある筈の被り厚さが50mmになってしまったら・・・。
鉄筋組みの際にスペーサーブロックが下がれば、すぐに気が付きます。
気が付いたら是正するから大丈夫!
なんて方がいるかも知れませんね。
でもコンクリート打設中にも、鉄筋の上に載るんですよね。
格子状に組まれた鉄筋の間隔は、現場によってマチマチです。
弊社であれば、150~200mm。
一般的には250mmくらいでしょうか?
一般的な男性の足のサイズって、26cmくらいですよね。
鉄筋を踏まないようにするには、爪先立ちするしかありません。
そんなの絶対無理だと思います。
確かに載ったからって、沈むとは限りません。
でも沈まない保証もないですよね。
そもそもコンクリート中のスペーサーブロックが沈んだかどうかなんて、分かるのかな?
コンクリートの中のスペーサーブロックって、どうやって是正するの?
コストダウンや工期短縮の為に『捨てコン施工の省略』をしていると思われます。
でも万が一を考えれば、ちゃんとやるべきだと思うんですよね・・・。
posted by Asset Red
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