雪止め金具

雪止め金具をご存知でしょうか

簡単に言ってしまえば、『屋根に積もった雪が一気に落ちないようにする屋根のオプションパーツ』です。

これを屋根に取り付ける事で、降雪時に屋根に積もった雪が滑り落ちる事をある程度抑制する事が出来ます。

輪形雪止瓦

また陶器瓦やいぶし瓦であれば金具ではなく、写真の様に雪止めのついた瓦が用意されています。

これを拭く事で、金具と同様の効果を得ることが出来ます。

狭小地に建てる事の多い弊社でも、以前は必ずこれを取付けていました。

でも最近は、あまり取付けていません。

何故なら、以前ほど屋根勾配を急勾配にしていないからです。

また屋根材を雪のすべりにくい素材に変更した事も、その大きな理由となります。

表面に砂を葺いたガルバ屋根が標準仕様となったため、必ずしも雪止め金具の取付が必要ではありません。

写真のように隣地が極端に寄っている場合にのみ、取付けています。

リフォームで取付る事も多いですね。

写真のお宅では、外装リフレッシュ工事の際に雪止め金具を2段取付消させて戴きました。

降雪の度に、隣地の自転車置き場に雪が落ちて困るそうです。

斜線対応で急勾配の屋根でしたが、屋根の塗装用に足場を架けたので、これを利用出来ました。

写真のお宅も、外装リフレッシュ時の取付工事です。

但し、このお宅の場合は理由が異なります。

お客様のご希望で、6寸勾配のコロニアル屋根にシリコン系塗料を塗ったお宅でした。

非常に喜んで戴けましたが、雪が降るとツルツルと滑ってしまい、以前よりも隣地に落ちてしまいます。

かなり大きめの雪止め金具を取り付ける事になりました。

こちらのお宅の場合は、もっと大事でした。

太陽光パネルに積もった雪が隣地に落ちてしまい、大問題

でも、軒先に雪止め金具を付けても効果が期待できません。

結局、架台からステンレス線を吊って大型の雪止め金具を取り付ける事に・・・。

たかが雪止め金具、されど雪止め金具です。

軽く考えていると、近隣関係を大きく損なう事になりかねません。

時々しか降らない雪ですが、降った時の事を考えて雪止め金具の必要性をしっかりと考えることって重要だと思います。

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