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2月15日付アセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋は雨からスタート、天気予報が言っていたほど暖かくありません。
たまのお湿りですから、歓迎すべきなのかな?
参考までに、書いておきます。
事務所入り口上の温度計によれば、午前11時時点の気温は10.2℃。
相対湿度は88%でした。
絶対湿度で言えば、6.79g/㎏DAに当たります。
取り敢えず及第点なのかな?
もっとも、最近は25℃/60%の室内環境を目指そうとする方も大勢いるようです。
この時の絶対湿度は11.9g/㎏DA、これ比べれば半分ほどの水蒸気量しかありません。
でも仕方ないですよね、10.2℃の空気では仮に相対湿度が100%でも絶対湿度は7.7g/㎏DAしかないんですから・・・。
この湿った空気を25℃の室内に導入すれば、相対湿度は39%になります。
湿度88%の空気を導入しても、39%にしかならないんです。
室内の湿度を高めるのって、難しいんですよね・・・。
練馬区富士見台1丁目に建つ『FPの家 N邸』では、電気・水道・換気・空調工事が進み、ようやく外回りの防水施工が始まりました。
什器の仕様が確定できず、配管の位置が決められなかったんです。
当然、外回りの工事も遅れています。
引渡しに影響が出る事はないけど、大工工事には遅れが出始めています。
次の現場に影響がでなければ良いけど・・・。
先程、外回りの防水施工と書きました。
具体的に言えば、透湿防水シート(以下、シート)を貫通する配管や電線等の穴回りから侵入する雨水を防ぐ工事の事なんです。
弊社では、防水テープや各種専用部材を使って、効率良く施工しています。
例えば、こんな感じです。
止むを得ず電線等がシートを貫通する場合には、予め線よりも大きな穴を明けておきます。
そこに線を通し、たっぷりとウレタンを充填。
これが固化したら、電線等を傷つけないように平らに切削。
この上に、防水テープを貼って完了です。
なお防水テープを重ねる場合は下から上が基本です。
下のテープの上部に、上のテープの下部を被せるように貼らなければいけません。
また電線は、写真のように、必ず下向きに出さなければなりません。
穴から電線を上に出したい場合は、一旦下に出した後、Uの字型に上に太刀あげるうにします。
こうすれば、電線とテープの間から雨水が侵入する事
換気ダクトの先端がシートを貫通しています。
ここも同様に大きめに穴を明け、ダクトを挿入。
専用部材を被せ、下→右→左→上という順番に防水テープを貼って留め付けます。
なおダクト周りのウレタンは、内側から充填しました。
その際は、ウレタンガンのノズル先端を奥まで挿入し、手前に引きながら充填するのがポイントです。
ウレタンって手前には発泡するけど、奥には、ほぼ発泡しません。
一番奥までノズルを挿し込まなければ、そこに隙間が出来てしまうんです。
水道配管は、こんな感じに処理します。
テープおよびウレタンの施工方法は、ダクトの場合と同様です。
防水バルコニーの腰壁天端を撮ってみました。
天端には、シートの代わりに防水テープを貼ってあります。
さらに、この上にブチルテープを貼るんです。
でも、その前にやらなければならない施工があります。
出・入隅及び壁とり取合い部の補強です。
こんな感じに行います。
2つの専用部材を組み合わせ、側面からタッカー針にて留め付けます。
天端を留付けるのは、ご法度です。
漏水の危険性が高まりますから・・・。
念の為、端部にテープを貼っておきます。
壁との取合い部も同様の処理を行います。
専用部材を被せ、側面からタッカー針を留付けます。
端部にテープを貼って完了。
これらのテープも、下から順に貼り上げていくのが基本です。
水は上から下に流れるのが基本です。
テープを上から下に貼っていけば、重ね部分にあるシワから雨水が侵入するかもしれません。
今、水は上から下に落ちるのが基本と書きました。
でも状況によっては、この原則が覆る場合もあります。
以前にセミナーで学んだ事を、思い出して書いてみたいと思います。
イラスト中央の灰色の物体をサイディングだと思ってください。
その左が外、右が内となります。
〇は正しい施工、そして✖は間違った施工を示しています。
青く書かれた水滴の経路を見ると、漏水しやすい施工かどうかがわかるんです。
このイラストでは、上下のサイディングの切断部の勾配により、雨水の経路が異なることがわかります。
このイラストでは、上のサイディング下端中央部に小さな溝が彫られています。
この溝が水切の役目をする事で、より外に近いところで排水する事が出来ます。
このイラストでは、接続部分に土手をつくることで、雨水の侵入を防いでいます。
でも上下のサイディングの隙間が小さいと、毛管現象で水を吸い上げることもあるので注意が必要です。
そんな時は、イラストのように一部を拡げると良いようです。
ここで毛管現象を抑制する事が出来ます。
反対に、強い風が当たった場合は、接続部の隙間が大きい事で雨水の侵入を許す事もあります。
こんな場合は、水が下から上に上がっていく事すらあるんです・・・。
『4つのD』を意識して、防水施工を行うと良いそうです。
雨水を入れない。
万が一入った雨水は、速やかに排出する。
排出したら、すぐに乾燥させる。
濡れても安心でくる材料を使う。
だからこそ、外壁仕上げの中にある『透湿防水シート』の施工が重要となります。
そこに穴を明ければ、より注意が必要となります。
だからこそ、細心の注意を払い効率よく施工する事が重要なんです。
posted by Asset Red
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