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アセットフォーの2連休2日目。
昨日に引き続き、木質内装材の効用について書きたいと思います。
作用の仕組みはまだ不明ですが、木材の匂い成分がストレスを軽減し、免疫細胞の働きを向上させると考えられています。
免疫系とは動物が自分の体内から異物を排除し、生体の恒常性を保つためのシステムです。
普段わたしたちが免疫系の働きを意識することはありません。
でも免疫系の機能がうまく働かなければ、体はウイルスや細菌などの病原体の侵入を防ぐことが出来ません。
免疫系の中で重要な役割を果たすのが、血中に存在する免疫担当細胞です。
免疫担当細胞には色々な種類があります。
それぞれ異物を認識したり、直接やっつけたり・・・。
皆さんも、聴いたことがあるかもしれませんね。
免疫細胞のひとつに、ナチュラルキラー(NK)細胞があります。
比較的最近になって発見されたリンパ球の一種であり、その働きの多くはまだ明らかではありませんが癌の監視機構や、ウイルス感染の防御機構に関する機能を持つと考えられています。
また最近の研究では、森林浴をすることによりNK活性が上昇することが明らかになっています。
こんな実験が行われています。
都内で働く30~ 60歳代の男性被験者(12 名)が連続した 3 日間、ホテルに 19 時から滞在し、23時から翌朝 7 時まで就寝。
宿泊室では加湿器を用いてヒノキ精油を蒸散。
1 日めの朝(ホテル滞在前)と 4 日めの朝(3 晩滞在後)に血液を採取して NK 活性を検証しました。
出典/ Li, Q., et al.: Int. J. Immunopathol. Pharmacol., 22, 951-959 (2009)
この実験でヒノキの匂い成分である精油が、このNK活性を上昇させた可能性が指摘されています。
まずは、ヒノキ精油を揮発させた室内に3日間宿泊滞在した前後のNK活性の変化です。
滞在前と比較して、滞在後はNK活性が上昇しています。
また滞在の前後で、ストレス指標である尿中ノルアドレナリンも低下していました。
精油効果でストレスが軽減し、そのことが NK 活性の上昇につながったのではないかと考えられます。
様々な研究により、ストレスと免疫系の働きには密接な関係があることが示されています。
たとえば、ストレス時に分泌されるホルモンが、NK細胞の働きを抑制するという報告もあります。
ストレス研究の始祖であるハンス・セリエは、ストレスへの抵抗期が長引くと、やがて体が疲れ切ってしまい、正常な抵抗力を発揮できなくなると唱えました。
ストレスを上手にコントロールすることって、とっても重要です。
匂いだけではありません。
木材の持つ視覚効果が血圧を下げるという研究成果もあるんです。
木材をインテリアに採り入れて、効果的にストレス解消をしたいものですね。
posted by Hoppy Red
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