血圧と室温

日中は暖かいものの、朝晩はまだまだ冷え込みます。

今朝も温度計を見ると、外気温は22℃

間もなく3月ですが、まだまだ服装が難しい時期だと思います。

という事で、今回は室温に関することを書きたいと思います。起床時の室温と最高血圧の関係を示したグラフを挙げてみました。

国交省SW住宅等推進事業調査/第3回中間報告会資料(2019.2.1)より

起床時の室温が20℃から10℃低下すると、血圧は上昇します。

例えば平均的な生活習慣を持つ30歳男性の血圧は、4.1mmHg上昇するそうです。

また80歳男性であれば、10.3mmHgも上がると言います。

80歳女性に至っては11.0mmHgも上がり、正常血圧が高血圧症になる場合もあるんだとか・・・。

女性や高齢者は、20℃以下の室温による高血圧化を留意する必要があるようです。

暖房により室温が18℃以上に保たれているからといって、安心も出来ません。

冷気は足元に溜まりやすいからです。

慶應義塾大学の伊香賀俊治教授によれば、「足元が寒い群では、そうでない群と比べて1.5倍も高血圧で治療を受ける可能性が高くなる」そうです。

断熱性能の低い家では、暖房をしても足元が寒くなり、高血圧リスクは高くなるという訳です。

断熱性能の低い家では、室温の変化が激しく、それよる血管の拡散・収縮が繰り返されて動脈硬化が進行しやすいそうです。

脱衣室の室温で比較すると、平均室温14.6℃の家に住む人は12.4℃の家に住む人と比べて健康寿命が4歳延伸します。

2℃で4歳、1℃で2歳変わるのは、室温と脳神経の若さの関係を調べた研究と同じらしいですよ。

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