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昨日は午後からZOOM講習を受講しました。
年1回開催される、『FPの家グループ南関東地区/FP技術指導員認定講習』が行われたんです。
弊社も古くから加盟している団体です。
「FPの家って、FCでしょ?」
という方もいるかと思います。
FPがFC、なんかゴロ合わせみたいですね。
そもそも『FC』とは、フランチャイズの略。
加盟店が事業本部とフランチャイズ契約を結ぶことで、商標(チェーン名称)・商品・経営ノウハウ・技術サポート・研修が全て一体となった「パッケージ」を得ることができるビジネスモデルとなります。
加盟店はパッケージを利用する権利を得る代わりに、その対価としてロイヤリティと呼ばれる代金を本部に支払う必要があります。
アメリカで生まれたケンタッキーフライドチキンが世界初のフランチャイズチェーンと言われています。
日本では1960年代にダスキンや不二家が開始し、現代ではコンビニがフランチャイズチェーンの代表格となっています。
具体的に言えば、以下のようになります。
①チェーン店を束ね、チェーン店全体の経営戦略立案や商品開発、広告宣伝、資材供給などを行う本部組織がある。
②その本部組織に対してロイヤルティーや広告委託費などを支払う。
③加盟店は本部が供給できる資材については本部から資材を仕入れる。
④本部組織に所属するスーパーバイザーもしくは、スーパーバイザーに準じる立場の職員が定期的に臨店指導を行う。
⑤商標やロゴ、ユニフォームや看板、メニューや店舗オペレーションはチェーン店全体で共通しており、それを守ることが義務付けられている。
⑥加盟している各チェーン店はそれぞれ独立した経営組織体である。
弊社の場合と比較してみましょう。
①本部組織はあります。但し、束ねるというよりもサポートする、部材を販売するという程度です。
②ロイヤルティーの支払いはありません。入会金・年会費をごく少額納めていますが・・・。
③一部部材(FP断熱パネル類)のみ、購入する必要があります。条件付で商標利用を認められています。
④スーパーバイザーはいないし、臨店指導もありません。
⑤商標・ロゴの使用については、条件付で認められています。また看板等の購入は可能、決して強制ではありません。
⑥各会員工務店は、もちろん独立した経営組織です。
当然、経営ノウハウ・技術サポート・研修等の一体となるサービスは受けていません。
だって、FCではありませんから。
FPの家って、実は『VC』なんです。
VCとFCの違いは、以下の通りです。
VCは加盟している各加盟工務店が資金を出し合い、加盟者同士が有志となって主体的に本部を組織する。
一方FCは、成功している事業を生み出したフランチャイザー企業が、チェーン店の単体本部となる。
またVCは本部を共に形成している仲間として、加盟店同士の横のつながりはとても大きいが、FCは加盟店同士の個人的なつながりや加盟店有志による自主的な交流を除けば、それぞれ独立した関係であり、組織上のつながりはないため一般的には希薄と言えます。
FPの家の場合、FPコーポレーションの社員が事務局となり、加盟店をまとめてくれます。
但し運営はあくまでも加盟店の代表が行います。
横の繋がりは、まあまあだと思います。
加盟店間で繋がりの強弱はあるけど、全国規模の良い関係を築く事も可能です。
あくまでも、加盟店のやる気次第というところでしょうか?
FCを悪く言うつもりもありません。
でも、余計なお金を使っている感じは否めません。
その点、VCは気楽です。
同じ部材を使いつつ、それぞれの加盟工務店が独自の商品を作り、競合します。
良きライバルであり、良き仲間なんですよね。
定期的に行う勉強会で、技術及び知識・情報の共有および向上も図っています。
昨日行われたのも、その一環です。
先程「商標・ロゴの使用については、条件付で認められています。」と書かせて戴きました。
FPの家って、加盟店の建てる建物全てではないんです。
いくつかある条件全てを満たしていなければ、『FPの家』の名を冠する事は出来ないんです。
重要な各部位または設備ごとに、一定の性能を規定されています。
決まった部材を使わなければならない場合もあります。
外皮性能・気密性能の下限値も決められています。
換気設備の性能確認や空気環境の確認も必須となります。
施工マニュアルや品質管理規定等を定期的に学ぶ必要もあります。
各社に最低、これらを把握して指導・監理できる技術指導員を置くのも条件のひとつです。
技術指導員の資格は3年毎に更新しなければなりません。
その為の認定講習を昨日行った訳です。
講習終了後に、筆記試験を行いました。
無事、合格する事を願います。