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3月4日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋は晴れ。
気温も、思ったより高かったと思います。
風もなく、絶好の建て方日和でした。
練馬区桜台6丁目に建つ『FPの家 Y邸』の、建て方無事完了です。
今回は、久々のドラゴン登場でした。
ちゃんと、『DRAGON21』と書いてあるでしょ?
2トンロングのトラックの荷台に積まれて、現場に運ばれて来ます。
実はコレ、電動クレーンなんです。
以前はポターンという電動クレーンを利用していました。
フランスから輸入して、電源を200Vから100Vに変更していたそうです。
でも輸入品だと、メンテナンス費用が嵩みます。
結局、国産のドラゴンに変わりました。
音も静かだし、ラフターよりも小さいので弊社の現場にはピッタリなんです。
最近はドラゴンも入らず、ガータークレーンや手揚げばかりですけど・・・。
現場に着き、トラックを敷地内に無理矢理停めたら、早速準備を開始します。
①脚を引出し、地面に置いた敷板の上に載せます。
普通のラフターやユニックであれば、操作盤をいじって脚を延ばします。
でも、ドラゴンの場合は違うんです。
脚上部にある軸受けに電動ロッドを挿し込み、回転を加えます。
すると、少しづつ足が延びていきます。
4本分だと、結構時間が掛かります。
改善して欲しい点です。
②電源コードを仮設電柱のコンセントに挿します。
ポターン同様、100V電源で稼働します。
だから、どこでも対応可能です。
③アームをめい一杯延ばします。
おそらく、この状態がドラゴンをイメージするんだと思います。
3階建てまで、対応可能です。
100kg以上の荷物は揚げられません。
これが、最大の弱点だと思います。
ラフターのように、プレカット材をまとめて揚げることも出来ないんです。
数本づづ、チマチマ上げるしかありません。
だから搬入時にユニック車で来て貰い、上まで揚げてもらう必要があります。
準備完了です。
ちなみにラフターのように、オペレーターは必要ありません。
リモコンを使って、簡単に操作できます。
さあ、いよいよ建て方です。
梱包を開き、1階柱を立てる事からスタートしました。
柱は、毎度お馴染みの国産杉の集成材となります。
柱立てたら、梁を間配りします。
梁に書かれた番付を見ながら、使う場所まで運び、すぐに使えるように配置する事を間配りと言います。
間配りを終えると、梁をドラゴンで吊り上げます。
柱のホゾもしくはホゾパイプに、梁下端の穴を合わせたら、そのまま降ろします。
平ホゾは下から見えますが、ホゾパイプは見えません。
入れるのが大変なんです。
あとは掛け矢で叩いて、梁下端と柱上端がピッタリ付くようにします。
1階部分の梁全てを柱の上に載せたら、建入検査を行います。
柱に防風下げ振りを取付け、柱が垂直に立っているかどうかを確認するんです。
垂直になっていなければ、直さなければなりません。
これを屋起こしと言います。
土台と梁に中央のレバーを回すと伸び縮みする棒を掛け、大工の指示で延ばしたり縮めたりします。
垂直になったら、仮筋交いを躯体に固定して次の柱の垂直を確認します。
建入検査を終えたら、2階床梁に金物を取付け、固定します。
床梁も、国産材を使いたいところですが、弊社では国産杉と米松のハイブリット集成材もしくは米松のKD材を採用しています。
金物が締め終われば、ネダノン合板を敷き込みます。
これも、国産の針葉樹合板です。
厚さ28mm品を採用。
1枚1枚に書かれた番付を頼りに、配置→釘固定します。
足元がしっかりとした所で、2階柱を立てます。
そして、梁を運びます。
1階同様に梁を載せます。
全ての梁を載せたら、金物を取付け、建入検査を行います。
建入検査を終えたら、小屋束を上まで揚げて、母屋を入れていきます。
いつもより、細かく母屋が入っています。
でも、その分梁成が小さいので取り扱いが楽でした。
最後の棟木を納めて、無事上棟完了です。
Y様、上棟おめでとうございます。
離れて見ると、こんな感じです。
イメージシートを2面に掛けました。
隣地側が大きく開いているので、道路から良く見えるんです。