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今回は、愚痴・不平・不満です。
心の叫びともいえるでしょう・・・。
せめて、情報共有を図りたい!
弊社の商圏は、ほぼ防火地域と準防火地域に該当します。
敷地境界線から1階においては3.0m、2階以上においては5.0mが『延焼ライン』となります。
このラインの内側に入る開口部は、『防火設備』に該当する窓を採用しなければなりません。
簡単に言えば、これがルールです。
実際は、もっと複雑な話なんですが・・・。
この防火設備に該当する窓がクセモノなんです。
簡単にまとめたいと思います。
基本、ガラスとフレームのセットで認定品となります。
予め設定されていない組み合わせは、認められません。
例えば、弊社が標準的に採用しているエクセルシャノンの樹脂サッシの場合は、こんな感じです。
大きく分けて、3つの商品群があります。
①トリプルガラス仕様の防火窓/Type G
②複層ガラス仕様の防火窓/Type EB
③複層ガラス仕様の防火窓/Type EC
でも③についてはメーカーサイドが収束の方向で進めているので、実際には、①と②の2つになります。
それぞれについて、窓のタイプが限定されています。
①であれば、縦辷り出し窓・横辷り出し窓・嵌め殺し窓の3タイプのみとなります。
②になると少し種類が増え、引違い窓・縦辷り出し窓+嵌め殺し窓・ドレーキップ窓・バルコニードア・テラスドア・外開き窓・外開き窓+嵌め殺し窓・シングルハング窓も可能です。
またシャッターサッシについては、①②ともに設定されていません。
どちらも別途防火シャッターとの組み合わせる事で、防火設備となります。
また窓サイズに関しても、制約があるので注意が必要です。
出来るサイズ、出来ないサイズがある訳です。
デザインにも、かなり影響を受けます。縦長は出来るけど、横長は不可!とか・。
①②共、フレームについては同じ仕様・性能となります。
またスペーサーについては、どちらもアルミスペーサーしか設定されていません。
防火シャッターと組み合わせる場合のみ、樹脂スペーサーを使用することが可能です。
問題はガラスです。
透明・型のどちらも選ぶことは出来ます。
でも①であれば網の無い『耐熱強化ガラス』となります。
網入りガラスを選ぶことはできません。
また②であれば、ヒシクロスワイヤーの入った『網入りガラス』となります。
耐熱強化ガラスを選ぶことは出来ません。
どちらも選択できるようにしてもらいたいと思います。
ガラスの種類により日射侵入率や熱貫流率に大きな違いが発生しますが、これらも自由に選択できないんですよね・・・。
希望のガラスが選べなければ、他メーカーの窓を選択するしかありません。
外皮性能の向上が期待される昨今、高性能窓の開発&発売は急激に進められています。
でも防火窓に関しては、遅々として進んでいません・・・。
しかも、猛烈に高いんです。
高いのに性能が低い。
しかもねバリエーションが少ない。
これって、嫌がらせですよね。
狭小地の多い都会には家を建てるな!
郊外に転居すればいいでしょ?
と、言わんばかりなんです・・・。
なんとかして欲しいと思います。