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3月15日付のアセットフォー日記となります。
練馬・板橋の今日の天気は晴れ、とにかく暖かいですよ。
桜の花も、あちこちで咲き始めました。
練馬区桜台6丁目に建つ『FPの家 Y邸』では、壁にFPウレタン断熱パネル(以下FPパネル)を充填しています。
写真は、FPパネルを充填した1階壁の様子を撮ったもの。
暗くてごめんなさい。
外回りをぐるっとブルーシートで囲い、雨養生をしているので・・・。
FPパネルとは、写真のように木枠の裏表にクラフト紙を張り、その中に硬質ウレタンフォームを充填した断熱パネルです。
厚さ105mmしかありませんが、厚さ200mm程度の繊維系断熱材に匹敵する断熱性能を確保してくれます。
耐震・気密性の向上にも寄与できる、実にありがたいパネルでもあります。
弊社では、上図のようなパネル図面を作成して専用工場に製作依頼を掛けています。
柱間よりも2mm、土台ー梁間よりも1mm小さく作るのがミソなんです。
ぴったり過ぎて、FPパネルを1枚1枚叩いて入れなければなりません。
パネルを柱間に立て掛け、ウレタン掛け矢で叩き入れます。
上下・左右、少しづつ交互に叩かなければなりません。
左右に1mmづつのクリアランスを取っていますが、木口にウレタンスポンジが貼られているので、実際は柱間よりも大きくなっています。
だから、柱間に押し込むのも大変です。
FPパネルと柱・梁の面が揃ったら、専用釘で留め付けます。
こんな釘です。
リユースネイルという製品を採用しています。
ちょっと変わった形状をしてるでしょ?
一般的に使われる釘打ち機にロールを入れて、バンバン留めることが出来ますが、先端にネジが切ってあるのでビスのように抜く事もできるんです。
スクエアロッドを使う為、ネジ頭が潰れることもありません。
FPパネルは、木枠部分から躯体に向かってたくさんの釘を留めなければなりません。
だから、手打ちなんて絶対NGです。
釘で留めると、何かあった時に抜くのが大変でしょ?
でも、ビスのように抜ければ簡単です。
以前は、釘の代わりにコースレッドを使っていました。
でも、時間がかかって仕方ありません。
リユースネイルを使えば、おおいに時間短縮が図れるという訳です。
大きくて、掛け矢で叩き入れる必要があり、いちいち釘で留めなければならない・・・。
つくづく大工さん泣かせのパネルだと思います。
でも慣れてしまえば、寧ろ簡単なんです。
とにかく間違いが起こりません。
大工さんによる施工不良の心配もゼロ。
誰が施工しても、一定以上の品質が確保されます。
これって、重要な事だと思います。
どんなに手慣れた大工さんでも、体調が悪い時や急いている時にはミスって起こり得ると思います。
どんなに小さいミスでも、高断熱・高気密住宅では決定的な問題に繋がりかねません・・・。
窓開口や妻壁の3角形・台形も工場で製作されるので、現場で間違いが発生する危険が大幅に減るのもメリットだと思います。
台形パネルを撮ってみました。
三角形パネルです。
開口パネルは、刳り抜く場合もあれば上下パネルを組み合わせる場合もあります。
現場でFPパネルに手を加えない。
これがポイントだと思います。
既に2階壁のFPパネルは、ほぼ入れ終わっています。
出入りのために各面1箇所づつ、入れていない場所がありますが・・・。
1階部分を現在充填中。
今日中に恰好が付く予定です。
朝一番、FPパネルの外側に貼る『耐力面材』が搬入されました。
弊社では、吉野石膏のタイガーEXハイパーを採用しています。
硬質せっこう板に高防水・高防カビ性能を付加した、火やシロアリに強い耐力面材です。
今回は、プレカットを試みてみました。
こんな図面を元に、工場で加工したものを搬入して貰いました。
写真のように小さい部材も多いので、立て掛ける場所が必要になります。
加工の無いものは、平積みしました。
1枚1枚に図面と同じ部品番号が書かれていますから、これを見ながら貼っていくようです。
でも、字が読みにくいんです。
写真では『205-1』と赤字で書かれています。
でも、他のボードには黒字で書かれていました。
これが見えないんです・・・。
早速、改善要求を出しました。
部材№は、もっと見える色で書いて下さい。
予め必要寸法に加工しているので、ゴミは発生しません。
ゴミをわざわざ運ばなくていいし、搬入したゴミをお金を払って処分する事もなくなります。
良いことだと思います。
加工する手間がないから、大工さんも楽できるでしょ?
でも今のところ、コストが見合っていません。
もう少し、検討が必要だと思います。
荷揚げ屋さんに搬入をお願いしたので、聞いてみました。
「加工したものと加工しないもの、どっちが楽なの?」
「加工しない方が楽ですね。」
「軽いから楽なんじゃないの?」
「軽いけど、そのぶん枚数が増えるじゃないですか。」
「小さい部材だと、差し上げた際に受け取りにくいし。」
なるほど、確かにそうですね。
でも小さい部屋が多いと、大きいボードって振り回しにくいですよね・・・。
取付が始まったら、施工性をみたいと思います。
機会があれば大型パネル化したいと思っています。
でも弊社の商圏では、中々難しいと思います。
大型パネルが無理であれば、せめてパネルのプレカット化くらいは図りたいと思います。
ゴミ置き場にも苦労している現状を考えると、ゴミのダイエットは絶対必要だと感じています・・・。