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開口部の気密性能は、JIS A1516「建具の気密性能試験方法」で測定されます。
この試験方法では、建具の内外差圧が10Pa・30Pa・50Pa・100Paの時の全通気量Q(㎥/h)を測定し、建具の面積A(㎡)で割った通気量q=Q/A(㎥/h・㎡)で求めます。
サッシやドアの気密性能はA-3等級・A-4等級と表現されていますが、これは前述の測定結果をJIS A4702「ドアセット」・JIS A「サッシ」に定められている気密等級線にプロットして求めたものです。
この等級線図では、A-1からA-4等級の4区分を定めています。
等級は数字が大きくなるほど気密性能が良いことを示します。
4つの等級があるものの、建物外皮に設置されるドアはA-3等級以上、サッシであればA-4等級以上のものがほとんどです。
だったら、A-3・A-4等級だけでも良いのでは?と思います。
例えば、サッシの大きさが2.21㎡(W1.7m×H1.3m/腰窓)・3.06㎡(W1.7m×H1.8m/テラス窓)であれば、サッシの相当隙間面積は下表のようになります。
また、実質床面積120㎡(3LDK)の住宅に以下のような窓が設置された場合の窓の総相当隙間面積と、窓だけを対象とした相当隙間面積を比較すると下表のようになります。
この結果を見ると、窓の気密性能により相当隙間面積が大きく変わることがわかります。
住宅の気密性能を高める上で、開口部の気密性能は重要な要素です。
また開口部の気密性能は、前述した4つの等級に区分されてはいるものの、それぞれに幅があるため同じ等級の製品であっても、総相当隙間面積が4~17㎠もあるので、その選定には注意が必要となります。
弊社が採用するシャノンウインドと、他の樹脂サッシおよびA-4等級の通気量を比較した表です。
これを見ると、かなりの差でしょ?
実際に気密性能測定をしてみると、実感します。
窓の違いによるC値の違いって、大きいですよ。
気密性能に拘るのであれば、サッシの選択って重要だと思いませんか?
同様に玄関ドアの選択も重要です。