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4月19日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋は晴れ、気温も20℃を超えました。
初夏の陽気と言えるでしょう、でも明日は25℃になるそうです。
初夏を通り越して、夏日・・・。
そろそろ夏服に変えた方が良いのかな?
板橋区蓮根1丁目に建つ『FPの家 I邸』で、ようやく遣り方を行うことが出来ました。
雨の影響で、予定が延びてしまい・・・。
遣り方とは、基礎工事に先立ち、こんな仮設物を敷地につくる作業です。
今回は珍しく、午後から作業をスタートしました。
前面道路にある写真の鋲が、仮ベンチマークです。
鋲頭のレベル+30mmを、設計GLとしました。
建物の四隅と仮BMを見通せる場所にレベルを据付ます。
そして仮BMの高さを押さえます。
この高さを基準に水貫の高さを決めて、準備完了です。
既に地盤補強が終わっているので、地面に貫入された杭頭を目安にして水杭を打ち込みます。
杭芯から600mm位離れた位置に、1.8m間隔に打ち込むのが基本となります。
まず初めに四隅の杭を入れます。
次に、杭の足元から杭の足元に水貫を並べます。
この時、水貫の継ぎ手部分を100mm程度重ねておくのがポイントです。
水貫の継ぎ手位置には、必ず杭を入れなければなりません。
杭の高さは、設計GL+650を目安にします。
地面に300mm程度挿すので、杭長は900mmくらいがちょうど良いんです。
立てた杭1本1本にGL+600のレベルを書き入れるからです。
この時も、レベルが役立ちます。
杭に記された線に水貫の天端を合わせて取付けます。
水貫の取付が終わったら、筋違い貫を取付けます。
これは、水杭が歪むのを防ぐ効果があります。
全ての水貫を取付けたら、基準となる建物と敷地境界線との空き寸法を確認し、それを水貫に記します。
基準となる空き寸法は、3点必要です。
弊社ではイラストのように、建物の1辺の両隅を基準しています。
写真は地面に落とした建物中心線を、水平器を使って水貫に記している様子を撮ったものです。
この3点を基準にして建物の4隅を水貫に書き入れなくてはなりません。
この時に使うのが、カネピタという工具です。
常に先端から同じ長さのスチールテープが2枚出るようになっている工具です。
これを使うと、平行四辺形ではなく長方形や正方形を水貫に記すことが出来るんです。
実はピタゴラスの定理を利用した便利グッズなんです。
でも、詳しい説明は割愛させて戴きます。
以前に何回か、拙ブログにも書いています。
ご興味のある方は、探してみてください。
カネピタを使って建物の四隅を決定したら、念の為、建物の矩(カネ)を見ます。
建物が平行四辺形になっていないかどうかを確認するんです。
4方向の水貫それぞれに水糸を掛けます。
建物の中心線を入れ、2本の水糸が直交した部分が建物の隅となります。
隅から隅までの長さを測れば、建物の各辺の長さになっている筈でしょ?
たとえ4辺の長さが正しくても、2つの対角線の長さが違っていれば、その建物は矩形ではありません。
平行四辺形になっているんです。
実際に写真のように、水貫の交点から交点にメジャーを当てて長さを計測します。
2つの長さに相違があれば、水貫ーの墨付からやり直します。
今回も、間違っていませんでした。
4隅の位置が正しい事が確認出来たので、基礎の立ち上がり位置や基礎巾等を水貫に記します。
これにて、遣り方完了です。
明日から、基礎工事となります。