建築廃材

建築廃材という言葉があります。

建設廃材とか、建設廃棄物という言葉を使うこともあります。

簡単に言えば、建築する事で発生する要らない材料の事です。

要らないから捨てます、だから廃棄物とも言います。

梱包資材もそうだし、木材や合板・石膏ボードの切れっ端なんかも、これに該当します。

コンクリート片・プラスチック片・紙片、挙げればキリがありません。

また捨てずに活かす事が出来れば、廃棄物ではなく資源となります。

リサイクル・リユース・リデュースって奴です。

3Rとも言います。

Reduce(リデュース)は、製品をつくる時に使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくすること。

耐久性の高い製品の提供や製品寿命延長のためのメンテナンス体制の工夫なども取組のひとつです。

Reuse(リユース)は、使用済製品やその部品等を繰り返し使用すること。

その実現を可能とする製品の提供、修理・診断技術の開発、リマニュファクチャリングなども取組のひとつです。

Recycle(リサイクル)は、廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用すること。

その実現を可能とする製品設計、使用済製品の回収、リサイクル技術・装置の開発なども取組のひとつです。

建設現場では、リサイクルが主となります。

段ボールや石膏ボードなんかは、ルールやルートが出来上がっているのでリサイクル率が高いんです。

石膏ボードや紙片・ダンボールは回収業者に引き取ってもらいます。

でも、その他の廃材は中々・・・。

結局、産業廃棄物として回収してもらうしかありません。

現場に置かれた廃棄物を中間処分場に運搬。

ここで分別して、リサイクル先に運びます。

リサイクルできなければ、最終処分場に運び、燃やしたり、地面に埋めたりします。

分別の手間も大変だし、運搬コストだってバカになりません。

産廃として処分する前にリサイクル出来れば、一番良いんですよね。

例えば合板片や木端であれば、下地として使います。

写真では大間柱の木端と破風板の木端を利用して、キッチン収納取付用下地としています。

無垢フローリング・カウンターや枠材のようにきれいな部材であれば、事務所の前に置いておきます。

しばらくすれば、無くなってしまいます。

集成材や無垢材は、とにかく人気が高いんです。

置いた途端に誰かが持っていきます。

柱や梁、間柱・根太なんかも意外と早くなくなります。

何故か合板建材・シート貼り建材だけは、引き取り手がないんです。

弊社では、こうした材はあまり利用しませんが・・・。

一見きれいに見えますが、断面を見れば、すぐに偽物だとわかります。

無垢材・集成材が減っていく中、いつまでも残っているシート貼り材。

ご近所の皆さんにも、本物と偽物の区別がつくんでしょうね。

今日も白く塗られた集成板の端材を3枚ほど、置いてみました。

30分もしないうちに完売です。

発泡スチロール板も、意外と早くなくなります。

工作にでも使うのかな

端材コーナーを利用するようになって、産廃コストが少し減ったと思います。

無料で端材をGETしたご近所の方だって、喜んでくれているに違いありません。

試しに、60cm×90cmのパーティクルボード板を置いてみました。

誰か、引き取ってくれるかな

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