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先日、弊社OB宅にお邪魔して来ました。
木製玄関ドア(以下、扉と表記)の調整が目的です。
「扉を閉めても、閉まり切らない。」という連絡が入りました。
でも、建付け自体は悪くないんですよね。
どうやら扉の開閉速度の調整が必要なようです。
『扉の開閉速度の調整』と書きましたが、調整するのはドアクローザーです。
皆さんのお宅の玄関ドアにも、ついていると思います。
扉上部を見れば、イラストのような部材がついてるでしょ?
コレ、実は⊕ドライバーと脚立があれば、簡単に調整が可能なんです。
今回は、その方法を書こうと思います。
まず初めに、ご理解戴きたいのが『3つの速度区間』です。
ドアには上図のように、開放状態から順に3つの速度区間があります。
第1速度区間が一番広い範囲となります。
扉が180°開いている状態から、扉が閉まり切る手前までというイメージ。
第2速度区間は、第3速度区間と第1速度区間の間の狭い範囲となります。
そして第3速度区間は、扉が閉まる直前です。
扉が閉鎖位置手前まできた時点で、素早く閉めるための区間となります。
続いて調整方法について書きたいと思います。
上図は、ドアクローザー吊元側の拡大図となります。
3つのネジ頭それぞれが、各速度区間の調整ネジになっています。
それぞれのネジを時計回りに回せば扉が閉まる速度は遅くなります。
また、反時計回りに回せば速度は速くなります。
ネジを回す際には、緩め過ぎに注意してください。
緩め過ぎは、弁からのオイル漏れの原因となります。
速度調整は、原則第1速度区間から第2速度区間、そして第3速度区間の順で行います。
第1速度区間の調整は、好みに合わせて行って下さい。
早くしても良いし、遅くても構いません。
個人的には、あまり早過ぎない方が良いと思います。
第2速度区間では、スピードを落とす必要があります。
ここでスピードを落とさないと、扉が勢いよく閉まってしまい、少し怖い思いをします。
第3速度区間では、第2速度区間よりも早いスピードにしなければなりません。
ここで遅くすると、しっかりと閉まらない場合があるんです。
また、速度を早くしても閉まり切らない場合もあります。
今回がコレでした。
この場合は、第2速度区間のスピードを少し早める必要があります。
扉を開けたり閉めたりしながら、調整をしてみましょう!
バタン!
と勢いよく閉まるのは、早過ぎだと思います。
高所作業ですから、くれぐれも転倒にご注意ください。
上手に調整できないようであれば、お声掛けください。
調整に伺います。
もちろん、弊社OBに限ってとなりますが・・・。
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