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昨日、弊社OBの方とお話する機会を戴きました。
築13年のお宅です。
高性能な家を建てて貰い、快適に暮らすことが出来て良かった・・・。
と仰ってくれます。
でも、心配事もあるそうです。
水害が心配なんだそうです。
確かに水位の対して地盤の高い地域ではありません。
ハザードマップを見ると、心配になります。
最近、ご近所に水害の際の避難所も出来たとの事。
ナルホド・・・。
しかも、ご近所では建売住宅が結構建ち始めました。
『都心にマンションと同価格で一戸建てが建てられる。』
そう宣伝していた会社の現場です。
最近、良く見掛けますよね。
頻繁に「土地を売ってください。」と声を掛けられるそうです。
結構良い金額なので、心惹かれるとの事。
売却して、高台に小さい家を建てて引っ越そうかしら?
その時も、お願いしますね。
本当に有難い話です。
でも、売られた土地&建物はどうでしょうか。
築13年の高性能住宅は解体されます。
しかも、しっかりと造られていますから壊すのは大変です。
産業廃棄物として分別処理するのに相当の費用がかかる筈。
土地も小さく分けられて、狭小住宅が数件建てられる筈。
壊すのは勿体ないでしょ?
地域に与える影響も大きいと思います。
そんな、お話でした。
水害対策であれば、費用次第で出来る事もあります。
売却は考えないでください!
そんな話をして帰ってきました。
築13年の高性能住宅を壊して、省エネ基準をギリギリ満たした家を建てるなんて・・・。
そんなのあり得ないと思いませんか?
地球環境を考えても、完全なNGだと思います。
実際に、弊社を訪ねてくれたお客様の中には、この会社の建売住宅を10年前に建てたという方もいるんです。
寒くて寒くて仕方ないそうです。
エアコンを掛けっ放しのため、電気代が半端ないと嘆いていました。
だから、省エネで健康・快適な家に建て替えたいと考えているそうです。
これが、あるべき姿だと思います。
でも、10年で建替えはどうなのかな?
とも思います。
この方の場合は、売却をして別の場所に土地を購入。
そこに高性能住宅を建てる予定です。
でも、こんな決断をできる人って滅多にいません。
一般的には省エネリフォームをして、利用できる資材は再利用すべきかと思います。
新築って、莫大なエネルギーを消費します。
当然、CO2もたっぷり排出します。
だから一度建てたら、せめて50年は住まい続ける必要があると思うんです。
出来れば手を加えつつ、100年位は住み続けて欲しいですよね。
その為には、充分な躯体性能を最初から確保する必要があります。
また長期に渡り、それらを維持できる長期耐久性やメンテナンス性を持つ必要もあります。
住宅は私有財産であっても、公共財産なんだと思います。
だから必要最低限の諸性能を持った住宅でなければ、建ててはいけません。
どんな家を建てたって、いいんでしょ?
お金を出すのは私なんだから!
マガママ住宅なんてキャッチコピーもあった気がしますが、ある程度のライフステージ変化に対して柔軟に対応できる器としての性能は絶対必要です。
これが無ければ、間取り変更すらままならないんですから・・・。
そんな事を、感じたひと時でした。
posted by Asset Red
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