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上棟日が近づいてきました。
土台・大引きは、既に敷かれています。
次に運ばれてくるのは、柱材や梁材、母屋や小屋束などの上棟材です。
そして、一緒にパッキンやバタ角も運ばれてきます。
ここで言うパッキンとは、プレカットされた構造材を結束バンドで梱包する際に、隙間を埋める木材です。
プレカット材は使用する順番に合わせ、柱や梁などの部材ごとに、ある程度まとめて梱包します。
トラックの荷台から現場に降ろす際に、ユニックで吊り上げなければなりません。
梱包しておかなければ、材料がこぼれてしまうでしょ?
梱包するのにちょうどいい数量であれば、パッキンは要りません。
隙間がある場合にのみ、パッキンが必要になります。
通常は、プレカット工事で発生した要らない木の端材が利用されています。
もちろん、無料です。
また梱包を直接地面や床に置いてしまうと、梱包を吊るすバンドを挟んでしまい、バンドを抜くことが出来なくなってしまいます。
そこで、写真のような木材を梱包の下に敷いておきます。
このような木材を弊社ではバタ角と呼んでいます。
これも、パッキン同様に端材が利用されています。
45×105×1000程度の寸法の木材が使われる場合もあるし、105×105×1000程度の木材が使われる場合もあります。
檜の土台だったり、杉の柱だったり、材種もバラバラです。
無料で現場に運ばれる木材ですが、利用価値はあまりありません。
建て方が終わってしまえば、ゴミになる事が多いんです。
結構な量になります。
集めれば、1.0m×1.0m×3.0mくらいにはなると思います。
これって、3.0㎥です。
ちなみに土台用国産檜の105mm角の4.0m材の価格を見てみると、135,000円/㎥となっていました。
これに3.0㎥を掛ければ、集めたバタ角&パッキンの価格になります。(全部が檜の土台だった場合ですが・・・。)
135,000円/㎥×3.0㎥=405,000円・・・①
売れば、こんなに高価なんです。
ねっ、もったいないでしょ?
しかも木材を処分場に運び、産業廃棄物として処分しようとすれば、さらにお金が掛かります。
回収費用が合積みの場合で3,000円位掛かります。
そして処分費用に15,000円/㎥程度必要です。
3.0㎥であれば、3,000円+3.0㎥×15,000円=48,000円・・・②となります。
①+②=453,000円。
凄い金額だと思いませんか?
実際には、①は請求されませんけど・・・。
でも②は必要となります。
どうにかしたい!
プレカット工場に持ち帰ってもらい、再利用してもらうというのが一番良い方法だと思います。
だから、極力納品時に持ち帰って貰います。
それでも、現場には大量の材木が残るんです。
なにか、良い方法はないでしょうか?
取り敢えず、現在は事務所前に並べています。
『ご自由にお持ち帰り下さい。』と貼り出しておけば、すぐに捌けてしまいます。
今流行りのキャンプで薪として使われているのか?
それともDIYの材料として活用しているのか?
皆目見当がつきません。
そう言えば以前、「水槽の台として使いたい。」という方がいました。
でも、いつまでも期待できるとは思えません。
何か対策を考える必要がありそうです。
近くに銭湯でもあれば、いくらでも持っていってくれるのに・・・。
夏休みになれば、宿題の工作にでも使ってくれるかもしれませんね。
posted by Asset Red
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