板橋区蓮根 I邸の足場

5月最後のアセットフォー日記となります。

今日の練馬・板橋は曇り時々晴れ、気温も30℃近くまで上がりました。

板橋区蓮根1丁目に建つ『FPの家 I邸』ですが、とんでもない状態になっています。

I邸の足場越しに見たヘー〇ルハウスの現場です。

今日建て方をしていました。

「聞いてないよー。」

ポ〇スも一〇工務店も、現場監督と顔合わせ済み。

連絡先も交換しています。

でもヘー〇ルハウスの監督とは、逢った事ないんですよね。

弊社の上棟予定等は、現場で働く職人さん渡してあります。

当然、そこには私の連絡先も書いてあります。

建て方するなら、教えてよー。

ラフターが道路に設置されてるし、排水桝の取り出し工事は行っているし・・・。

大変だったんです。

だって、搬入車両が近づけないんだもん・・・。

そんな中ではありますが、無事、足場を組んでもらいました。

そして、プレカット材の荷受けをしました。

建て方に先立って足場を架設するので『先行足場』という場合もあります。

ご存知でしたか

昔は建て方が終わった後に、建て方に参加していた鳶さんが、丸太で足場を架けていたんです。

当然、建て方は足場なしで行います。

今から思えば、危険極まりないでしょ

でも当時は、それが当たり前だったんです。

荷受けしたプレカット材を撮ってみました。

1階で使う柱及び梁は土台の上に下ろしてもらいました。

上から見ると、こんな感じに配置しました。

空いている部分が、意外と少ないでしょ

だから、材料を配置するのが大変なんです。

2階で使う、2階柱や小屋梁そして小屋束&母屋は、足場に設けたステージに載せておきます。

床合板も、ステージに下ろしました。

ちなみにステージの高さは、2階床レベルよりも1.0m程度高い位置に設定します。

この高さに秘密が隠れているんです・・・。

道路側は切妻ですが、道路の反対側は北側斜線の影響で寄棟屋根になっています。

その為、隅木が2本だけ必要となります。

写真は、足場に置かれた2本の隅木です。

弊社では5寸梁を加工して隅木に使っています。

よく見ると、ちゃんと『鎬削り』加工もしてあるんです。

『鎬(しのぎ)を削る』という慣用句があるでしょ

激しく争うことを意味します。

お互いに全力を尽くし、なかなか勝負が決まらないような熱戦を例える場合にも使います。

そもそも鎬とは、日本刀の棟と刃の間の一番高くなっている部分の名称なんだそうです。

刀で戦う場合は、打ち下ろされた相手の刃を、鎬で受け逸らします。

つまり鎬が削れるという事は、それだけ激しく戦っている事を示す訳。

一方建築の世界では、棟木を屋根の勾配に合せて山形に削る事を『鎬削り』と言います。

小さくて見にくいかも知れませんが、イラストのピンク色の部分を削り、山形にするのが鎬削りです。

しのぎの形に削るとき、片方を削りすぎてしまったらもう片方も削って調節しなければなりません。

その削り合う様が、激しく争う刀の様子に似ていると、昔の人は思ったのかも

「あっ、削り過ぎた

「仕方ない、もう片方も削っちゃえ

なんて言うのは、鎬削りとは言えません・・・。

どっちが語源なんだろう

個人的には、刀の方に軍配を上げたい気がします。

棟木を削るっていっても、緊張感ないでしょ

足場架設&プレカット材の荷受けが無事完了したので、明日は予定通り建て方を行います。

へー〇ルハウスも引き続き建て方を行うらしい・・・。

こっちは手揚げだけど、あっちは重機を使って揚げていきます。

まあ、あっちは鉄だから仕方ないですよね。

お昼過ぎには、終わらせたいなぁー。

無理かなぁー。

雨は困るけど、晴れて、暑くなり過ぎるのも困ります。

ほどほどでお願いしますね、太陽さん

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