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先日の拙ブログで書いていた『オープンボード』、無事施工が終わりました。
野地合板を張り終えた屋根下地の様子です。
いわゆる3×6(910mm×1820mm)サイズ、厚さ12mmの針葉樹合板を採用していますが、これを屋根タルキに直交して張っています。
その際に目地を通すイモ張りではなく、目地をずらす千鳥張りにするのが弊社のこだわりです。
隅棟部分を撮ってみました。
黒い部分が、問題のオープンボードです。
近くに寄ってみると、こんな感じです。
施工マニュアル通りに施工されています。
やってみると、思ったよりも簡単でした。
部材分の金額はアップしますが、従来の手間を考えれば施工費の圧縮は可能です。
標準施工として採用したいと思います。
オープンボード自体の構造は至ってシンプルです。
樹脂製の段ボールって感じ。
イラストのように、断面が平行四辺形になっています。
イラストのように使うと、屋根通気層の空気を野地合板上に運んで換気棟から排出してくれます。
載っても大丈夫!
釘も打てるんですよね。
隅棟通気の重要性がわかっていれば、オープンボードの必要性もわかる筈です。
天井断熱の現場であれば、問題になる事はありません。
充分な小屋裏換気量が確保されていればの話ですけど・・・。
でも屋根断熱の現場であれば、とんでもない事になる可能性が大きいんです。
もっとも屋根断熱って、あまり一般的ではないのかな?
以前に隅棟部分が劣化した建物を修理する機会を戴きました。
「なんとなく、屋根の棟が凸凹している気がするんです。」
そんな電話を戴いたんです。
調べてみると、原因は通気不良による結露でした。
屋根タルキ間に発プラ系断熱材が充填され、野地合板と断熱材の間には通気層が設けてありました。
でも隅木とタルキの取合い部分には欠き込みがされておらず、せっかくの通気層が隅棟で止まっている状態です。
屋根材を剥がし、野地合板及び屋根タルキを交換し、断熱材と内装材を交換するという大掛かりな工事となりました。
その時の現場写真の一部となります。
隅木に至っては、完全に腐ってなくなっていました。
こんな事にならないようにするためにも、隅棟の通気は確実に採らなければなりません。
オープンボードの需要は、今後増えていくのでは?
個人的には、そう思っています。
posted by Asset Red
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