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今日は第一火曜日の為、アセットフォーはお休みです。
毎週水曜日は定休日ですから、連休になる訳です。
先日、弊社0Bよりメールを戴きました。
2階ベランダに面する掃出しサッシを開けたら、下枠に水が溜まっていてビックリしたそうです。
その時貼付されていたのが、上の写真です。
確かに、下枠に水が溜まっています。
「引違いサッシだから、こうなるの?」
「これ、問題じゃないの?」
結論から言えば、大丈夫です。
問題ありません。
いい機会ですから、この場を借りて『サッシの水密性』について書きたいと思います。
アルミ・樹脂を問わずサッシは、JIS基準で様々な性能が定められています。
その中のひとつが『水密性』。
屋内への雨水侵入を、どの程度防げるかを示す性能となります。
等級が大きいほど漏水の危険性が低くなります。
JIS A4706で定められた等級は、以下の通りです。
必要等級の目安も挙げておきます。
これによれば、一般的な住宅は『W-4等級』の基準をクリアする必要がありそうです。
ちなみにJIS A1517に建具の水密性試験方法が定められています。
①圧力箱にサッシを取付けます。
②毎分4リットル/㎡(時間当たり降雨量240mmに相当)の水量をサッシ全面に均等に噴霧します。
③下表に従い脈動圧を10分間継続し、その間のサッシからの漏水状況を観察します。
試験手順も挙げておきます。
なお、下記の状況が発生しないことと定められています。
枠外への流れ出し
枠外へのしぶき
枠外への吹出し
枠外への溢れ出し
この試験方法を見ると、雨水の侵入は降雨量よりも風圧力に深く関係している事がわかります。
台風常襲地域である日本の状況を鑑みて、我が国独自の規定らしいですよ。
各地の降水量の最大記録(10分間降水量)がほとんど20~40mmの範囲にあり、この上限値を1分間に当たりの噴霧量に換算しているそうです。
雨水の侵入要因は、上表のように大別されるそうです。
だからサッシの水密設計に当たっては、これらを考慮して作られています。
ここからが、重要な点です。
サッシにおける『雨水の侵入に関する判断基準』は、サッシ枠を越えて室内に雨水が入ってくることです。
サッシ下枠に水が溜まることは、室内への雨水の侵入にはなりません。
そのため、下枠を見ると排水穴があるはずです。
溜まった雨水が排水穴からサッシ外に排出されれば、問題ありません。
逆に排水穴が目詰まりしていると、雨水が室内に侵入する事があります。
こうした事にならないように、排水穴のゴミは定期的に撤去しておきましょう!
そうそう、大抵のサッシは『W-4等級』の基準をクリアしています。
だから、風速16~29m/Sの風なら大丈夫です。
posted by Hoppy Red
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