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弊社も間もなく、創業31年目を迎えようとしています。
今は亡き、先代が立ち上げた会社です。
始めはマンションリフォームを手掛ける事が多かったそうですよ。
そして、かなり早い段階で『高断熱・高気密住宅』を建てるようになりました。
以来、硬質ウレタンフォームパネルを使った『FPの家』が弊社イチオシとなっています。
弊社がお勧めする住宅は、あくまでも硬質ウレタンフォームパネルを柱間に充填するFPの家です。
同じ硬質ウレタンフォームを断熱材として使っていても、現場発泡の家はお勧めしません。
リフォームや断熱補強など、止むを得ない場合以外の採用はありません。
この方針は、今後も貫きたいと思います。
またリフォームに関して言えば、繊維系断熱材にシフトする積りです。
最近の製品は性能も上がりましたし、様々な副資材のお陰で正しい施工を比較的簡単に行うことが出来るようになったからです。
逆に、現場発泡ウレタンの責任施工の質が低下している気もします。
施工後にその内容を確認すると、是正の必要性を感じる事が増えました。
断熱性能は断熱材の性能×施工厚さで決まります。
性能が高い断熱材を薄く施工しても良いし、性能の低い断熱材を厚くしても良い訳です。
例えば熱伝導率0.034W/m・Kの繊維系断熱材を105mm施工した際の熱抵抗は3.08になります。
一方熱伝導率0.026W/m・Kの発プラ系断熱材を75mm吹付けた際の熱抵抗は2.88です。
これなら、前者の方が良いでしょ?
ここで断熱材を変え、0.021W/m・Kの吹付断熱にすると熱抵抗は3.57になります。
これなら後者にしても良いですよね。
値段の事は無視しての話です。
でも、吹付厚さが違ったらどうでしょうか?
75mmある筈の断熱材が60mmしか無ければ、熱抵抗は2.85にしかなりません。
断熱性能って、施工精度が大きく影響するんです。
実際の施工を見ると、こんな具合です。
是正の指示をすれば、無償で増し吹きをしてくれます。
でも指示をしなければ、そのままだった筈。
そのまま石膏ボードが張られていたかも知れません・・・。
施工が悪ければ、どんなに性能の高い断熱材を厚く施工しても断熱性能の高い家にはなりません。
例えば冬季は気温が低い為、非着物との接着性が著しく落ちるんです。
その為、躯体やウレタン自体をある程度の温度まで暖める必要性があります。
でも、そんな事やってるの見たことありません。
大丈夫なのかな?
もちろん気密性を高める必要もあります。
ここで重要なのが、気密シート施工が必要な断熱材かどうかです。
現場発泡ウレタンの場合、気密シート施工が必要な場合があるんですよね・・・。
また、断熱材の経年劣化も問題です。
時間と共に性能の低下する断熱材であれば、その分を見越しておかないとダメでしょ?
それだけではありません。
解体時の事を考えておく必要があります。
ウレタンには『自己接着性』があるからです。
躯体に付着する事で、様々なメリットを与えてくれる発泡ウレタンです。
でも解体時は、それが仇になるんです。
ウレタンと木材を分別しないと廃棄処分する事も出来ません。
ウレタン自身の再利用には3つほど方法がありますが、どれも環境に優しいとは言えません・・・。
かと言って、撤去したウレタンをそのまま再利用は出来ないでしょ?
その点、FPパネルは大丈夫!
躯体とパネルを留付けている釘を抜けば、パネルの再利用が可能です。
弊社ではビスを使って留めているので、取り外すのも簡単です。
経年劣化が少ないのも、FPパネルの魅力です。
パネル相互やパネルと躯体の接合部に気密テープを貼れば、気密シートの施工も不要。
専用工場で品質管理を徹底して作られたパネルを、現場で嵌めるだけですから、施工精度も高いんです。
厚さ105mmで熱抵抗が5.25というのも、うれしい限りです。
話を戻しましょう。
簡単に気密性能と断熱性能が上がるから、現場発泡ウレタンを採用する工務店が多いようです。
でも実際には、それほど簡単ではありません。
しっかりと管理しなければ、どんな施工になっているかわかりませんから・・・。
アレ?思ったほど暖かくないなぁー。
とか
最初は暖かったけど、昔より寒くなった気がする・・・。
なんて事にならないといいですね。
産廃費用も年々高騰しています。
将来を見越しておかないと、解体時の産廃で手痛いシッペ返しを食うことになるかもしれません。
同じ硬質ウレタンフォーム断熱材ですが、FPパネルと現場発泡ウレタンは全然違います。
もっと詳しく聞きたい方は、現場見学会にお越し下さい。
実際の断熱・気密施工を見て戴きながら、しっかりと説明させて戴きます。
ご興味のある方は、弊社までご連絡ください。
posted by Asset Red
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