blog
本日行われたFPの家 I邸における構造現場見学会、無事完了しました。
今回は朝9時~17時の長丁場でした。
途中で中休みを設けつつ、1組1時間づつ計5組の案内となりました。
いつもと同じように断熱・気密をメインに施工状況をご確認戴き、壁に貼ったシートを見ながら補足を加えるというパターンです。
マニアックな話を折り混ぜつつ、時折戴くご質問に答えました。
今回は、久し振りに『ホウ酸コーナー』を開設!
弊社の木材劣化対策について、思いのたけを存分にお話させて戴きました。
ホウ酸テスターを躯体に噴霧する実演は、好評でしたよ。
ホウ酸を塗ったサンプルの臭いを嗅いでもらうのも、良いと思いました。
完全予約制って、良いですね。
じっくりと周りを気にせずに話が出来ます。
今回の2階会場は、制振ゴムを敷き込んだ状態としました。
でも何も説明しないと、スルーされちゃうんですよね。
せっかくの機会なので、制振ゴムの有用性をお話させていただきました。
所々、制振ゴムを敷き込まず合板のままにしておいたので、そこと比較する事が出来ます。
実際の歩行感や、音の伝わり方を比較できて好評でしたよ。
2階天井に設置された『ブースターファン』に気付かれ、質問してくる方もしました。
まだまだ『小屋裏エアコン』って、マイナーなんですね。
実際の快適さは、完成時にならないと体感出来ません。
完成見学会のお誘いをしつつ、説明させて戴きました。
今回も、『ウレタン迷路』を開催!
皆さんの前で、イソシアネートとポリオールの2液を混ぜ、攪拌し、迷路の注ぎ口に流し入れるという簡単な実演です。
空気中の水分と反応して20倍程度に膨らみつつ、下から上にウレタンが上がっていく様を楽しんで貰えます。
小さいお子さんの受けも良いんです。
楽しく硬質ウレタンのアレコレが学べます。
現場発泡ウレタンの注意すべき事項も啓蒙できます。
同じ硬質ウレタンを使っていても、FPパネルと現場発泡ウレタンは違う!
これをアピールする良い機会なんです。
この時期は高温高湿で、反応が早いんです。
気を抜くと、発泡が進んでしまい、ハプニングが起こります。
そもそも寒い時期と違い、発泡不良の心配はありません。
でも失敗すると、発泡過多で上部から噴水のようにウレタンが吹き出てくるんです。
ギリギリセーフでした・・・。
工場で発泡させるFPパネルと違い、現場発泡は職人の腕&考え方で全てが決まります。
発泡時の気温&湿度で分量を変える必要があるからです。
発泡が少なければ、増し吹きが必要です。
多ければ、削らなければなりません。
でも削ってしまうと、防湿性が落ちてしまいます。
室内側に防湿・気密シート施工が必要になるんです。
発泡倍率を高くすると、気泡が繋がってしまいます。
断熱性能が落ちるんです。
でも低く抑えると、原料費が上がります。
この辺りは腕というよりも考え方ですね。
被着体の温度が低ければ、予め温めておく必要もあります。
冷たいと、ウレタンが被着体にくっつかないんです。
こうなると、温度が下がり収縮を起こすタイミングで被着体と分離する事になります。
品質の安定を求めるのは、かなり厳しいんです。
かと言って、付きっ切りで作業を監視する訳にもいきません・・・。
そうした現実が、伝わるといいんですが・・・。
このイベントは、今後も継続するつもりです。
機会があれば、皆様も是非ご参加下さい。
純粋におもしろいと思います。
午後3時過ぎに降り出した雨ですが、終了間際には止んでしまいました。
良かった・・・。
会場の撤収時に雨が降っていると、作業が長引くんですよね・・・。
梱包が濡れると、乾かすのが面倒だし・・・。
中々良い見学会だったと自負しています。
「荒井さんって、マニアックですよね。」
という『お褒めの言葉』も戴けました。
今度は、お子様用の遊び場を作ってみようかな?
時間を持て余しているお子さんが多いんですよね・・・。
検討の余地アリだと思います。
快く会場をお貸し戴いたI様、ありがとうございました。
蒸し暑い中、会場に足を運んで戴いた皆様ありがとうございます。
扇風機の風だけが唯一の救いでしたが、なんとか凌ぐことが出来てホッとしています。
そして、休日にも関わらず応援に駆けつけてくれたO様、お疲れさまでした。
次は完成見学会ですね。
小屋裏エアコンの体験会になると思います。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分