夏型結露

私の寝室は2階にあります。

窓は東と南に面していますが、入居以来カーテンがありません。

日の出時間になると、東面の窓が眩しくて目を覚ましてしまいます。

そんな訳で最近は、早起きなんです。

今朝もそうでした。

目を覚まして何気なく窓を見ると、窓がうっすらと曇っています。

結露です。

結露については、いまさら説明の必要ありませんよね。

でも結露って、冬に発生するのが普通でしょ

それが夏に発生するなんて???

写真をよく見ると、わかると思います。

ガラスの周縁部に結露は発生していません。

発生しているのは、ガラス中央部なんです。

しかもガラスの内側ではなく、外側が曇っています。

ネットから拝借した写真です。

良く見る『冬の結露』って、こんな感じです。

ガラスの内側、周縁部に発生する場合が多いんです。

自宅のガラスとは、まるで正反対でしょ

ガラス外側の中央部が曇る現象を『夏型結露』と言います。

冬型結露と同じように、温度差が原因です。

ちなみにこの時の外気温度と湿度は、こうなっていました。

温度:22.7℃

湿度:90%

相対湿度90%、凄い湿度ですよね・・・。

絶対湿度で言えば15.6g/㎏DAに当たりますから、昨日の夕立時よりはマシですけど・・・。

ちなみにこの時の露点温度は20.97℃となります。

つまり、ガラスの表面温度が20.97℃以下になっていれば結露が発生する訳です。

残念ながらサーモカメラも放射温度計も手元にありませんでした。

ガラス温度を測ることが出来れば、この温度に近かったと思います。

曇りは既に引き始めていたので、20.97℃以下という事はありません。

ガラスの外側が曇っても、大した問題ではありません。

でも、同じ原理で壁の中で結露が発生していたら怖いですよね。

室内の水蒸気を含んだ暖かい空気が壁内に侵入し、冷気で結露する現象を冬型結露(壁内結露)と言います。

これを防ぐには、断熱材の室内側に防湿・気密シートを隙間なく連続して貼る必要があります。

また断熱材外側には、透湿性の高い防水シートを張り通気層を設けるなどして透湿性の高い構造とします。

『入るを制して出るを図る』必要がある訳です。

反対に水蒸気を含む暖かい外気が壁内に侵入し、室内の冷気で結露する現象を夏型結露(壁内結露)と言います。

断熱材内側に貼られた防湿・気密シートが水蒸気移動を妨げ、仇になっちゃうんですよね・・・。

こうならないように、断面構成を検討する必要があります。

色々な方法がありますが、弊社では透湿性の低い断熱材を使う事で対処しています。

これなら、夏も冬も問題ありません。

今後ますます、夏は高温多湿になるでしょう。

当然、夏型結露の発生は増えます。

従来の壁内結露対策で良いのか

再検討の必要アリと思います。

壁の中って、見えないですから・・・。

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