木材の抗菌効果

引き続き緊急事態宣言下にある都内ですが、相変わらずコロナ禍が治まる様子はありません。

やはり行動自粛が一番の対策だと思われます。

外出や外食をしたい気持ちはわかるんですが、我慢のしどころではないかと・・・。

その上で各々が様々な対策を、ひたすら実施する。

もう、これしかないのでは・・・。

三密を避ける。

うがい・手洗いを励行する。

免疫を高める生活をする。

体温を高めることで、免疫は高まります。

発酵食品や繊維質を多く含む食材を採るなど、食事の内容も重要なんですよね・・・。

また、内装に木材を使った部屋に滞在するのも良いようです。

なぜなら、樹木の精油などによる抗菌効果が報告されているからです。

例えば『スギの精油や抽出物には黄色ブドウ球菌に対して強い抗菌活性がある』そうです。

精油では主にテルペン類など低沸点化合物によって、菌の生育抑制または殺菌効果が発揮されたと考えられます。

また残渣のメタノール抽出物では、精油には抽出されにくい一部のジテルペン類やポリフェノールなどの比較的高沸点の化合物によって、同様の効果が発揮されたと考えられます。

またこれとは別に、ニオイヒバ・ヒノキ・チャボヒバ・ヒノキアスナロ・ツガ・ストローブマツの精油は、カビの生育を阻害したことが報告されています。

テルペン系化合物・・・木材の匂い成分や精油の主要な化合物群。

モノテルペン ( 炭素数 10 個 ) ・セスキテルペン ( 炭素数 15 個 ) ・ジテルペン ( 炭素数 20 個 ) などに分類されます。 

一般に、炭素数が増えるほど揮発性が低くなります。

モノテルペンの多くは、木材の代表的な匂い成分でもあります。

大腸菌や黄色ブドウ球菌に効果があるからと言って、コロナウイルスに効果があるとは限りません。

残念ながら、明確なエビデンスは無いようです。

でもヒノキ葉やヒノキ材からの抽出油は、カビ類・枯草菌・ブドウ球菌・大腸菌などの細菌類のほか、ヒバ油と同様に院内感染の原因となるMRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)に対しても抗菌性を持っているそうです。

こうした木材には、ウイルスに対する殺菌性があるかもしれません。

研究成果を待ちたいと思います。

いっぽう一般的な内装材の場合は、表面に付着したウイルスが残存する時間は、素材によってマチマチです。

木材のコロナウイルスに対する優位性は実証されていませんが、少なくてもビニールクロスよりは効果が期待できると思うんです。

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