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昨日、OBの方よりメールを戴きました。
スレート屋根の棟板金が外れているらしい。
道路の反対側にある電柱に登って作業をしていた東電の方が、教えてくれたそうです。
どうやら、いつもの詐欺商法ではないようです・・・。
さっそく車を走らせ、屋根を見て来ましたが、外れている棟板金を見つけることが出来ませんでした。
梯子を持っていかないと、無理かも?
ネットから拝借した写真です。
棟板金とは、スレート屋根の一番尖った部分に被せる『山形の金属板』のことです。
これがないと水が入ってしまう事もあります。
でも風当たりが強く、出っ張っている部分ですから、台風や飛散物の影響で結構壊れやすいんです。
写真のように屋根材の上に下地木材を取付け、その上に棟板金を被せます。
この時、脳天ではなく横から釘を留めるんですが、下地木材が腐ったり、乾燥して痩せると、この釘が抜けることが多くなります。
写真のような状況だと、強い風で揺れる度に少しづつ釘が抜けていきます。
そして釘が抜ければ、棟板金は外れてしまいます。
外れた場合は、貫板及び棟板金の交換を行います。
さらに全ての棟板金の釘抜けも確認し、外れそうな棟板金も交換するようにしています。
当然、それなりに費用が掛かります。
抜けた釘穴にシーリング剤を充填し、別の場所に釘を打ち直してオシマイ!
という修理方法もあるようです。
でも、せっかく屋根に上がったんですから・・・。
これが弊社のポリシーです。
ちなみに交換してみると、貫板が腐朽しているケースは、ほとんどありません。
大抵は、何らかの理由により釘穴が大きくなっているのが原因です。
以前から腐朽防止の為に厚さ18mmの防腐貫板を採用していますが、こうした事は起こり続けています。
対策が不十分だという事でしょう。
困ったもんです・・・。
強風によるストレスだけではありません。
そもそも板金は温度によって伸び縮みをするので、釘が受けるストレスは結構大きいそうです。
木材って、硬い所もあれば軟らかい所もありますよね。
後者に釘を留めていると、抜けやすいのかもしれません。
そこで最近は、釘ではなく木ネジを使って留めるようにしました。
小さな一歩でしょ?
まだ施工方法を改めて日が浅い為、効果のほどはわかりません。
でも釘に比べると、木ネジの引き抜き強度は格段に大きくなっています。
効果は期待できる筈!
釘を木ネジに変えても、工事費はたいして変わりません。
でも、こうした問題は確実に減ると思うんです。
「工務店さんはすぐ近くにいるから、何かあった時にすぐ対応してくれるのが良いよね!」
時々、こう言われることがあります。
ありがとうございます。
でも、何かが起きないのが一番だと思うんです。
だから、小さな工夫を続けていきたいと思います。
posted by Asset Red
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