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木曜日の夜の地震、凄かったですね。
自宅のある川口市では震度5強を記録したそうです。
その時私は、2階にいました。
突然、下から突き上げられた後、しばらく続いた横揺れ。
デカイナ・・・。
そう思い、NHKの地震速報を付けてみましたが、被害は思ったより大きくありません。
余震が無かったのが、せめてもの救いかも・・・。
関東地方に震度5以上の地震が来たのは、東日本大震災以来なんだそうです。
地震は忘れた頃にやって来る!
まさに、その通りだと思います。
この地震で、ご自宅の耐震性が心配になった方も多いのではないでしょうか?
ここで皆さんに問いたいと思います。
あなたの家の耐震性能は大丈夫?
ここで目安になるのが『耐震等級』だと思います。
耐震等級とは、住宅性能表示制度に基づく建物の構造の強さの目安です。
地震に対する倒壊・崩壊のしにくさを、現状は等級1〜3の3段階で表します。
等級1は、建築基準法に定められた最低基準程度。
数百年に一度発生する地震(東京では震度6強〜7)でも倒壊しない強さとなります。
等級2はその1.25倍の強さ、等級3はその1.50倍の強さとなります。
次に熊本地震における木造住宅の建築時期別損傷比率を示します。
これを見ると、なんとなくではありますが、建物の建築時期による倒壊の具合がわかります。
やはり新しい基準になる程、被害が少なくなるんです。
ここで、ご理解戴きたいのが『倒壊』という損傷ランクです。
先述の耐震等級で問題とされたのは、あくまでも『倒壊』しない事。
倒壊しなければ、命を守ることが出来ます。
でも、どこで生活を送ればいいんでしょうか?
壊れた家に住み続けることは出来ません。
震災後も住み続けることを前提とすれば、悪くても『一部損傷』程度に留めておきたいところです。
だとすれば耐震等級1では、明らかに強度不足だと思いませんか?
上表によれば、少なくても耐震等級3にする事で大規模半壊以上の被害は無い事がわかります。
これなら、なんとか住み続けることが出来ます。
このデーターをみる限り、やはり『耐震等級3』は欲しいところですよね。
耐震等級3の家に住みたい!
そんなあなたの目に、こんな単語が飛び込んできました。
『耐震等級3相当』
これって、耐震等級3と同じなの?
相当なんだから、同じなんじゃない?
でも、同じなら『耐震等級3』でいいじゃん!
なにが、どう違うの?
確かにわかりにくい表現ですよね。
耐震等級を高める(地震に強い家にする)ためには、耐震力の高い建築部材の利用や、間取りの良し悪しが重要です。
それらが有効に働いているかどうかを判断するために必要なのが『構造の安全確認』となります。
そして正式な耐震等級は、住宅性能評価機関による評価を得るしかありません。
当然、それなりの費用と時間が必要です。
だから、これを省略したい!
でも、そうすると耐震等級3とは名乗れません。
そこで耐震等級3に認定されている建物と同じくらいの耐震強度があるであろう建物を『耐震等級3相当』と表現するケースが増えてきました。
言ってみれば『自称耐震等級3』です。
こんなんで、大丈夫なの?
もちろん、地震に強い『耐震等級3相当』の家もあるでしょう。
でも、そうでない『耐震等級3相当』の家もあると思います。
また同じ耐震等級3の家であっても、安全確認の方法によって、その安全性にはかなりの相違があります。
上図では、壁量計算・仕様規定・構造計算それぞれの耐震性能を比較しています。
壁量1.50倍が、耐震等級3相当に当たります。
これと仕様規定の耐震等級3を比べれば、雲泥の差でしょ?
でも仕様規定の耐震等級3も、構造計算による耐震等級3に比べると、やっぱり弱いんです。
これを見ると、やっぱり構造計算をするのが一番確実なんですよね。
構造計算を行い、住宅性能評価機関による評価を得た『耐震等級3』の家にするのが一番です!
私は、そう思います。
大きな地震が来た際に「エッ、大丈夫かな?」なんて心配することが無くなります。
万が一、家が壊れた時に「耐震等級3相当だったからかな?」なんて後悔もしません。
この機会に、是非お考えください。
鉄は熱いうちに打て!
というでしょ。
でも、こんな諺もあるんですよね・・・。
喉元過ぎれば熱さ忘れる。
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