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弊社のOB宅に顔を出してきました。
「大雨が降ると、洗面所がトイレ臭いんです!」
こんな電話を、先日戴いたんです。
まだ築3年過ぎのお宅です。
洗面化粧台の防臭パッキンが外れたのかな?
引出し式の化粧台の場合、引出しの出し入れ時に排水管に触れてしまい配管が動く事があります。
その際にパッキンと配管の回りに隙間が出来ることがあるようです。
大雨時は下水本管の水が宅内配管に逆流し、排水竪管に臭気が充満する場合があります。
この時に隙間があると、そこから臭いが漏れるらしいんです。
なんとか改善しないと!
でも、普段は臭いません。
臭いって発生源の特定が難しいでしょ?
温度であれば、サーモカメラを使って視覚化する事が出来ます。
でも臭いは視覚化できません。
40万円ほど出せば、臭気センサーを買う事ができます。
でも普段は反応しない筈。
これでは購入する気にはなりません。
レンタルも同様です・・・。
そこで今回は、2つの機器を持参しました。1つがコレ!
スモークマシンです。
レンジフードを稼働した状態でコレを使って、スモークの動きを見てみようと思います。
防臭パッキン付近のスモークに動きがあれば、臭気漏れがある筈。
風速計を使って確認します。
ノズル先端を当てれば、わずかな風も計測できるスグレモノです。
問題の排水管です。
化粧台の引出しを取外し、点検蓋を上げて撮影しました。
銀色の竪管は、給水・給湯管。
白い竪管が化粧台からの排水管となります。
白い管の下にある黒いゴムが防臭キャップ、その下の排水管に被せてありました。
じっくりと観察しましたが、外れたり歪んだりはしていません。
でも、白い管とパッキンの穴の間に若干の隙間があるようです。
この状態で、レンジフードを『中』モードにて稼働します。
すぐに建物内が負圧になります。
防臭キャップと白い管の間に隙間があれば、ここから漏気が認められる筈です。
早速スモークマシンを使って煙だらけにしてみましたが、気流による乱れは認められず・・・。
失敗です。
気を取り直して、今度は防臭キャップを上げた状態で隙間風の流速を測ってみました。
4.0m/S程度の流速を確認!
顔を近ずけて臭いを嗅いでもらいました。
「そうそう、この臭いです。」
今度は、キャップを下げた状態で流速を測ってみます。
1.2m/S程度の流速を確認!
でも臭いは確認できません。
だから、いつもは臭くないんです。
でも大雨の日は、排水竪管内に汚水の臭いが逆流しています。
これが勢いよく隙間から、漏れている訳です。
ようやく臭いの正体をご確認戴けたようでした。
対策として、今回は隙間を気密テープで塞ぐことにしました。
いずれは、剥がれてしまいます。
その時は、同じように貼ってくれるそうです。
もう少し径の小さいパッキンも探してみます。
交換すれば、効果が出ると思います。
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