複層ガラスが自然に割れることがあります。

自然にガラスが割れることがあります。

先日お邪魔したお宅では、3階階段の西面に設置された窓が割れていました。

見事に割れているでしょ

ボールか何かがぶつかったんじゃない

そう思う方も多いと思います。

でも違うんです。

自然に割れたんです。

これ、『熱割れ』という現象です。

窓ガラスのうち日射が直接当たる部分は、吸熱して高温となり膨張します。

一方、ガラスの周辺部はサッシに呑み込まれているため日射を受けず、またサッシや躯体くたい への放熱もあり、低温のままになり膨張しません。

このため、高温部の熱膨張を周辺部が拘束する状態になります。

これをガラス内部の力の状態でいうと、ガラス周辺部に引張応力が発生していることになります。

この引張応力(熱応力ともいう)は、直接当たる部分と周辺部との温度差に比例し、ガラスのエッジ強度を超える引張応力が発生するとガラスが破壊します。

この現象を一般に熱割れと呼んでいます。

また熱割れは物理現象のため、完全に防ぐことは現状では極めて困難です。

以上、AGCの

ガラスの豆知識

より一部を抜粋して転載させて戴きました。

弊社が採用している遮熱Low-E複層ガラスには10年間の補償期間が設定されていますが、熱割れに関しては免責事項となっています。

つまり、保証対象外という訳です。

今回の場合も、熱割れに伴うガラス交換費用が掛かります。

室内側から押縁を外して交換できるタイプで良かったですよ。

3階の窓ですから、外押縁タイプの窓であれば足場が必要になるところでした。

ガラス交換は、押縁の内外により施工性が大きく変わります。

少なくても3階以上に設置するのであれば、内押縁タイプをお勧めします。

額の多寡にかかわらず、交換費用はOB様にご負担いただきます。

10年も経過していれば納得して戴けますが、1~2年で発生する事もあります。

お引渡し時には必ず説明しているんですが、覚えていないという方も時々いるんです。

熱割れの起こりやすい窓もあれば、起こりにくい窓もあります。

窓の採用の際には、この点も評価したいですよね。

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上記をご確認ください。

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