私はアジテータトラックを生コン車と呼んでいます。

昨日の拙ブログを少しだけ、補足したいと思います。

大きなドラムを荷台に積んで、グルグル回しながら走っている車を見たことがあると思います。

正式名称は『アジテータトラック』、『コンクリートミキサー車』なんて言うこともあります。

でも、私は『生コン車』で通しています。

生コン車は、工場で製造された固まっていないコンクリート(生コン)を工事現場へ運ぶのが役目です。

でも現場にも色々あるでしょ

巾の広い道路に面した大きな現場であれば、大型の生コン車を利用します。

でも、幅の狭い道路に面した現場であれば、小型の生コン車を利用するしかありません。

そもそも生コン車には、どの位の種類があるんだろう

ふと疑問を持ち、調べてみました。

大きさで言えば、以下の6種類があるようです。

画像元:橋本産業株式会社

①3t車(1.20㎥)/L:5.03×W:1.70

②4t車(1.60㎥)/L:5.85×W:2.16

③5t車(2.20㎥)/L:6.30×W:2.18

④7t車(3.00㎥)/L:6.80×W:2.30

⑤8t車(3.50㎥)/L:6.40×W:2.30

⑥10t車(4.35㎥)/L:7.90×W:2.49

また()中の数字は、運搬できる生コンの量となります。

弊社では、②の4t車を一番利用しています。

条件が良ければ、④の7t車を利用する事もあります。

でも①の3t車を利用する事は、それほどありません。

えっ、狭小地が多いんじゃないの

意外に感じた方も多いのでは

でも4.0m道路であれば、普通に4t車って通行出来るんです。

ただし、道路に重量規制が掛かっている場合は例外です。

そんな場合は、通行禁止道路通行許可申請を行います。

こんな申請です。

道路に、こんな標識が掲示されていると大変です。

ちなみに、それ以外の生コン車を利用した事はないかも・・・。

例えば、厚さ20cmの耐圧盤を40㎡打設するとします。

この時に必要な生コンは、0.2m×40㎡で8㎥になります。

実際には外周部の増し打ち部分が加わるので、10㎥くらいになる筈。

ちなみに生コンは、9.5㎥とか10.5㎥と0.5㎥刻みで注文する事が可能です。

例えば10㎥の生コンを3t車で運ぼうとすると、10㎥÷1.20㎥で8.33となり、9台必要になります。

でも同じ量の生コンを7t車で運べば、10㎥÷3.00㎥で3.33となり、4台で済む訳です。

同じ10㎥を9台で運ぶか、4台で運ぶか

あなたなら、どちらを選びますか

選択条件は色々ありますが、価格面で比較してみましょう。

例えば、生コンの価格を14,000円/㎥とします。

3t車の運搬できる量は1.20㎥ですから、1台当たりの価格は16,800円となります。

往復60分かけて16,800円の売り上げになれば、時給換算16,800円/時となる訳です。

これが7t車になると、3.00㎥積めますから、1台当たりの価格は42,000円になります。

時給に換算すれば、42,000円/時。

この差、酷すぎませんか

同じ時間走って、25,200円も差がつく事になるんです。

厳密に言えば、生コンの量の違いは打設時間に影響します。

当然、量が多い方が打設時間が長くなる訳です。

その分、拘束時間は若干伸びることになるんです。

それでも、後者の方が断然お得ですよね

これでは誰も、3t車に乗ろうとは思いません。

だから、3t車の場合は割増し単価が適用されます。

それでも、大きい車の方が得ですよね・・・。

3t車の数が他のサイズの車に比べて少ないのも、頷けます。

続く・・・

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