板橋区弥生町でユニット鉄筋を組んでいます。

11月11日付のアセットフォー日記となります。

今日も練馬・板橋は晴れ。

気持ち良い天気となりました。

板橋区弥生町の『FPの家 S&N邸』では、配筋工事が進められています。

弊社では、写真のようなユニット鉄筋を採用しています。

そのため基礎図面を工場に送ると、図面に合わせて加工されたユニットが、指定した日に現場に届くんです。

ちなみに写真のユニットは、外周部の立ち上がり筋です。

一般部は、主筋がD16のシングル配筋ですが、構造計算の結果、部分的に主筋がD16のW配筋になっています。

こちらは地中梁筋です。

内部の立ち上りに人通口が設けられていて、立ち上がりが連続しない部分があります。

ここに地中梁を設け、上からの荷重を支持するようにしました。

これを基礎図面の通りに配置し、それぞれのユニット鉄筋を結束線を使って留め付けます。

これがユニット鉄筋を利用した鉄筋工事のあらましです。

捨てコンの上に仮置きされたユニット鉄筋を、上から撮ってみました。

捨コンに赤いチョークで墨が打たれているのが見えるでしょうか

コレ、立ち上がり筋の縦筋の位置を示しています。

捨てコンがあると、こんな感じに墨が打てるので、鉄筋の配置時に間違えにくいんです。

また、スペーサーブロックを置く時にも有利です。

ウチでは写真のような樹脂スペーサーを採用していますが、これを一定間隔に配置し、その上に鉄筋を配置します。

なお基礎の表面と鉄筋の間隔をかぶり厚さと云いますが、その厚さは部位ごとに法律で決められています。

耐圧盤であれば、その厚さは60mmです。

写真のスペーサーはイラストのように、鉄筋を置く場所で40・50・60・70mmのかぶり厚さを確保する事が出来ます。

今回であれば、縦使いとして凹んだ部分に一番下の鉄筋を載せればいい訳です。

写真では、縦使いとして平らな部分に鉄筋を載せています。

この時のかぶり厚さは70mm。

でも、その下に溶接された10mm筋下端だと60mmになります。

つまり、かぶり厚さをギリギリクリアしている事になります。

ちなみに捨てコンはコンクリートではありますが、扱い上は地業となります。

厚さ100mmの砕石地業の上に厚さ50mmの捨てコンを打設しても、厚さ150mmの砕石地業と評価上は変わりません。

かぶり厚さは、捨てコンの天端から測る事になります。

もしも捨てコンの天端に凹凸があったとしたら、そしてスペーサーブロックが低い部分に置かれていたとしたら、かぶり厚さが確保出来なくなってしまいます。

だから捨コンって、精度よく打設しないとダメなんです。

捨てコン打設を省略し、砕石地業の上に目潰し砂利を敷き詰める場合も同様です。

精度を高めて凹凸を無くさなければ、60mmのかぶり厚さを確保する事なんて出来ないんです。

しかも捨てコンと違って、砂利は荷重を受けると沈む場合があります。

沈んだらマズイですよね。

だから、弊社では捨てコンを必ず打設するようにしているんです。

なお金属製のスペーサーやバーサポートを利用する場合には、防錆処理も必要です。

乾産業(株) パテントスペーサー樹脂防錆 H70 (400個入り)

写真のスペーサーでは、白い部分が防錆塗装になっているようです。

樹脂製・コンクリート製であれば、この必要はありません。

始めは、外回りから配筋していきます。

既に外枠を組んでいるので、鉄筋にドーナツ型のスペーサーを取付け、立ち上がり部分のかぶり厚さを確保します。

こんな感じです。

立上りの場合のかぶり厚さは40mm、でも地中は60mm必要となります。

よってウチでは、60mm以上確保できるようなスペーサーを利用します。

外周部の配筋が終わったので、続いて地中梁筋の配置を行います。

そして耐圧盤下端筋の配置となります。

鉄筋組って、意外と日数を要するんです。

その間、雨が降らないことを願います。

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