blog
12月03日付のアセットフォー日記です。
今日の練馬・板橋の天気は晴れ。
思ったよりも暖かいですよ。
もう、12月だというのに・・・。
これも地球温暖化の影響なんでしょうね。
板橋区弥生町の『FPの家 S&N邸』では、屋根下地の施工が進められています。
下地施工①
屋根タルキ・・・以前はSPF製2×6(140×38)を採用していましたが、2×6材の入手が困難になり、最近は米松材を140×45に製材して対応しています。
これを455mm間隔に、母屋&棟木・桁上に転がし釘留めします。
弊社ではPC工場で母屋&棟木・桁上面に『タルキ削り』を行って貰います。
そして、この上に断熱パネルを載せるんです。
こんな断熱パネルです。
この写真じゃ、よくわかりませんね。
木材の塊にしか見えません・・・。
でも『FP遮断パネル』という、弊社自慢の断熱パネルなんです。
屋根の下地施工②
FP遮断パネル・・・
厚さ105mm×巾408mm。
長さは1000~2850mmの範囲なら、オーダーによりmm単位で長さを決められます。
木枠のついた硬質ウレタンフォームパネルですから、屋根タルキの間にスッポリ嵌ります。
そして木枠と屋根タルキを、釘で固定します。
しかも熱伝導率は0.020W/㎡・Kですから、厚さ237mmのグラスウール16Kに相当します。
屋根タルキ間に遮断パネルを固定した所を撮ってみました。
140mmのタルキ下端に合わせて固定します。
すると母屋や桁の削った部分とピッタリ嵌ります。
室内側から見ると、こんな感じです。
あとは、パネルとタルキや母屋・桁を気密テープで留めればいいんです。
それだけで、防湿・気密層が出来てしまいます。
しかも表面には、2層の遮熱通気層が標準装備されています。
これをタルキに掛け、ステップルで留めるだけの簡単施工です。
以前はアルミ基材の色でしたが、随分前に緑色に変わりました。
日射の反射率が高い為、シルバーだとサングラスが必要となります。
紆余曲折あって、この色に落ち着きました。
でも遮熱性能は、大差ないんです。
この上に野地合板を敷いていきます。
通気層が見えるでしょ?
棟の取合い部には、発泡ウレタンをたっぷりと充填します。
この際に、通気層を塞がないようにするのがポイントです。
屋根の下地③
野地合板・・・厚さ12mmの構造用合板を張っています。
特記するような事はありません。
針葉樹合板なんて普通に使われているし・・・。
強いて言えば、張り方でしょうか?
弊社ではイモ張りはしません。
千鳥張りが当たり前!
これも、珍しくはないかなぁー?
野地合板の敷き込み完了しました。
棟部分にスリットを設けます。
遮熱通気層を上がってきた、熱い空気を排気しなければなりませんから・・・。
最近の建物の多くは、ちゃんと屋根に通気層を設けています。
そして換気棟も設置しています。
だから屋根越しの熱を室内に伝えにくくなっています。
実験結果をご覧ください。
屋根の表面温度は、およそ75℃。
遮熱通気層効果で断熱材表面の温度は、およそ48℃になったそうです。
その差は27℃もあります。
通気層って凄いでしょ?
これ、実は凄く大事なんです。
保温保冷工業便覧より、『各種断熱材の使用温度範囲』という資料を挙げてみました。
これ、断熱材ごとに使用できる温度の範囲を示しています。
例えば硬質ウレタンフォームであれば、その範囲は-200℃~150℃位となっています。
グラスウールであれば、20℃から350℃位。
ポリスチレンフォームであれば、-50℃~70℃位のようですね。
範囲以下であれば凍結するし、以上であれば十分な性能が期待出来ません。
屋根の温度が70℃を越えていれば、ポリスチレンフォームは施工出来ない事になります。
でも通気層が効果を発揮していれば、問題ないでしょ?
ちなみに遮断パネルの場合は、同じ75℃が31℃になります。
その差は44℃、一般的な通気層よりも17℃も低くなるんです。
夏だけではありません。
冬だって、頼りになります。
雪の降った日の東京の、とある分譲地の写真です。
屋根の上の雪の積もり方に注目してください。
左側の屋根は、四角く雪が融けています。
これ、暖房中の部屋の熱が屋根上の雪を融かしていると思われます。
断熱不足が原因です。
でも右側の屋根の雪は融けていません。
この建物、実はFPの家なんです。
断熱がしっかりとしているから、室内の暖かさが屋根に伝わりません。
だから、いつまで経っても雪が融けないんです。
夏も同様です。
屋根の温度が室内に伝わらないので、快適です。
屋根の断熱って、大事なんです。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、土日勤務のパートさん&現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。