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昨日、地盤の調査を行いました。
こんな現場です。
着工まで時間があるので、防草シートが敷設されています。
草が生えていないし、泥濘もないので楽なんですが、調査で穴を明けてしまうのが気掛かりなんです。
なんだか、申し訳なくて・・・。
今回行ったのは『スクリューウエイト貫入試験』。
従来、スゥエーデン式サウンディングと云われていた試験です。
地盤の性情を把握し、計画構造物の設計・施工に必要な地盤の工学的資料を得るために行います。
今回は、いつもと少し違う試験機を使っていました。
でも、よく見ると、試験機自体はいつもの『ジオカルテⅢ』です。
いつもの試験機をキャタピラ車の上に載せているようです。
凄いじゃん!
ディーゼルエンジンを掛けると、前進・後進が出来ます。
でもハンドルがないので、方向転換は操作している担当者の腕力がモノをいうらしい・・・。
防草シートを破らないように、ブルーシートの上で方向転換をしていました。
試験機だけではありません。
発電機を置く場所も、きちんと設けられています。
あっ、ロッドを入れるスペースもある!
しかも試験場所に着いたら、4隅の脚を延ばして試験機の水平を確保する事が出来るようになっています。
「これ、専用の運搬車なんですか?」
話を聞いてみると、試験機メーカーで購入する事が出来るらしい・・・。
全自動タイプの試験機って、結構重いし、セットに時間が掛かるので重宝しそうですね。
絶対、楽だと思います。
でも、値段を聞いてびっくりしました。
ナント、60万円以上するらしい・・・。
ハンドルに付いていた機種番号を検索してみると、元々は農業用の運搬車のようです。
29~32万円程度で販売されていました。
改造費に30万円も掛かるのかな?
きっと殿様商売だから、言い値で買うしかないんだろうなぁー・・・。
なんて思いながら、その優位性を観察していました。
試験自体は、いつもと変わりません。
建物の4隅と中心の計5ポイントにロッドを挿して、貫入具合を計測します。
ロッド下端には、スクリューポイントと云われるドリル状の刃が付いています。
ここに最大100kgの重さを掛けたり、回転を加えたり・・・。
この情報を基に地盤の性情を解析します。
上写真の試験機下の✖印が見えるでしょうか?
これが、ポイントです。
ここにスクリューポイントを当て、貫入を開始します。
今回の試験深さは、8mと少しでした。
5ポイントとも、ほぼ変わりません。
担当者が、慣れた手付きで次々とロッドを繋いでいきます。
そして試験が終わると、挿したロッドを抜いていきます。
機械を使って抜くことも出来るのに、みんな人力で抜いています。
試験機は1台しかないから、その効率を考えているんだと思います。
専用の工具を使って抜きます。
井戸水をポンプで汲み上げるイメージです。
先端をロッドに掛け、ハンドルを上下に動かすと、少しづつロッドが上がってくるんです。
そしてロッドを抜くと、穴が残ります。
この穴が、8m以上下まで続いている訳です。
5ポイント+追加の1ポイント、そしてサンプル採取のための穴が残りました。
4ポイントは、ほぼ同じ結果でした。
5~60cm程度の深さまでガラ混じり層があります。
おそらく解体時のガラが混じってと思われます。
そして良好な地層が8m50cm位まで続いて、固い層にぶつかり試験終了となります。
1箇所だけ、ガラ混じり層の下に50cmほど75kg自沈層がありました。
この近くで追加試験を行いましたが、結果は変わりません。
解体時に、大きな岩でも撤去したのかな?
そして念の為、土のサンプルを採取しました。
採取用のヘッドに交換し、土を採取。
どんな結果になるのやら・・・。
報告を待ちたいと思います。
部分的に何らかの対策は必要となるでしょうが、地盤補強の必要は無いのでは?
と、私は予想しています。
だったらいいんだけど・・・。
期待して待ちたいと思います。
posted by Asset Red
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