板橋区弥生町で筋交の取付を行っています。

12月10日付のアセットフォー日記です。

今日の練馬・板橋の天気は曇り時々晴れ。

お日様の光が恋しい季節になりました。

外出時の服装も難しいですよね

日が差せば暑くなるし、陰ればとたんに寒くなります。

いちいち上着を脱ぐのも面倒だし・・・。

板橋区弥生町の『FPの家 S&N邸』では、筋交いの取付を行っています。

3階の筋交いを撮ってみました。

壁倍率2倍+2倍の筋交いの為、筋交いの両端には『2倍金物』をそれぞれ取付けてあります。

筋交には、色々な仕様があります。

でも弊社では、45×90の米松材と吉野石膏のEXハイパーを併用しています。

構造計算の結果によっては、片筋交いの場合もあれば襷掛けの場合もあります。

また、構造用合板を室内側に張る事もあります。

基本、石膏ボードを耐力面材としてカウントする事はありません。

また、雑壁もカウントしないようにしています。

良い機会なので、今回は筋交いについて書いてみようと思います。

このタイミングだと、建物内の筋交いを見ることは出来ます。

でも外壁に配置した筋交いを見ることは出来ません。

なぜなら、FPウレタン断熱パネル(以下パネルと表記)の中に隠れてしまっているからです。

筋交いの入ったパネルには、こんな印字がしてあります。

これを見て、筋交いの方向を確認しつつ取付けていく訳です。

パネル全てに筋交いが入っている訳ではありません。

製作依頼時に筋交いの方向を指示した場合のみ、筋交い入りパネルになります。

工場で組まれた木枠の写真です。

片筋交いが見えるでしょ

45×100の筋交いが1本もしくは2本入る仕様です。

通常、45×90の筋交いが1本入った場合の壁倍率は2.0倍と云われています。

でもFPパネルの壁倍率は、認定上3.4倍になっています。

極めて大雑把な言い方をすれば、『2.0倍の筋交いの回りを硬質ウレタンで固めることで、1.7倍の強度を得る事が出来た』ことになります。

これって、硬質ウレタンフォームの高い圧縮強度と自己接着力の賜物なんだと思います。

だから筋交いの入っていないパネルも、大きな耐震性を持っています。

国交省が認めてくれた『2.1倍パネル』には、筋交いが入っていません。

もちろん、合板等の耐力面材も貼られていないんです。

それでも、片筋交いを超える壁倍率を有している訳です。

こんなパネルが、全ての外壁に隙間なく張られた家なら、地震に強いんじゃない

そんな風に思った方もいると思います。

正解です。

東日本でも熊本でも、その耐震性の高さを遺憾なく発揮しました。

震災地では倒壊した建物群にポツンと建つ『ほぼ無傷の家』、そんな光景を目にした方も多かったと思います。

このパネル、単なる断熱パネルじゃないんです。

凄いでしょ・・・。

地震に強いパネルが家の外側に満遍なく取付けられていれば、地震に弱い訳ありません。

弊社の場合は、これにEXハイパーボードを張っています。

えっ、そこまでしなくても良いんじゃないの

と云う方も、いるかもしれませんね。

そうなんです。

開口パネルを覗くすべてのパネルが2.1倍であれば、その上に耐力面材を取付ける必要はありません。

建物内の筋交いを加えるだけで、簡単に耐震等級3をクリアできるからです。

弊社では、FPパネルの耐力をカウントしていないからです。

イザという時の保険だと考えています。

だから、EXハイパーと筋交いパネル&筋交いの倍率だけを合計します。

そして足りなければ、更に耐力面材を加えます。

狭小の3階建て住宅だと、かなり厳しいんです。

まさに、今回の『FPの家 S&N邸』が、これに当たります。

筋交だらけなんです・・・。

全てのパネルには、写真のような『合格印』が押されています。

弊社であれば、東北工場の印が押されています。

これが安心の証なんです。

工場の検査員が、製品の安全性を確認しています

そう思うと、安心出来るんですよね。

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