練馬・板橋で注文住宅を建てるなら地域密着の工務店アセットフォー

何年か前の話です。

以前に弊社で外装リフォームを行った方から、電話を戴きました。

「断熱リフォームをしたいんだけど。」

築古の2階建てに住んでいる方です。

おそらく昭和40年代に建てられたであろう建物ですから、断熱性能なんて極めて低い筈。

でも前回は、あくまでも外装リフォームだけでした。

少し前に、とあるリフォーム会社でリフォームを済ませたばかりだったからです。

その対応があまりにも酷く、二度と注文しないと思ったそうです。

どうせなら、まとめてきれいにした方が良いと思いますよ。

一部をきれいにすると、他の部分が気になり始めます。

次々と工事を行う羽目になり、結局リフォーム貧乏になってしまいます。

そう、アドバイスさせて戴きました。

でも結局は、外装リフォームだけだったんです・・・。

そんな方から電話が入ったんです。

お話を聞いてみると、1年間単身赴任をして帰って来たご主人が、言い始めたとの事。

「家を暖かくしたい！」

どうやら、出張先は北海道だったようです。

新鮮を通り越して、驚きの連続だったとの事。

寒い地域なのに、大袈裟な暖房もせず快適に過ごせる家。

しかも、みんな薄着です。

真冬なのに、アイスを食べたり冷たいビールを飲んだり・・・。

しかも省エネ！

その快適さを体感して、不思議で仕方なかったそうです。

我が家はあんなに寒いのに、なんで寒くないんだろう？

そもそも、暖かさが違うんですよね。

ゾクゾクと寒くて暖房を入れると、頭がボーッとする。

でも足元はひんやりしたまま。

室温を測ると結構高いのに、壁や窓に近づくと、ひんやりして寒い。

もっと暖かくしようとエアコンを掛け捲るから、空気が乾燥して仕方ない・・・。

北海道は違います。

各室の温度ムラや上下の温度差が少ないんです。

だから・・・。

家の中に入ると、玄関が寒くない！

廊下や水回りも寒くない！

窓の傍にいっても寒くありません。

どうせ、ストーブガンガン炊いているんでしょ？

そんな事ありません。

むしろ、室温は低いくらいです。

室温は高くないのに、寒く感じない・・・。

不思議じゃないですか？

気がつきましたか？

さきほどから、『寒くない』という言葉使っています。

『暖かい』ではありません。

だって暖かいのではなく、寒くないんだもん。

寒い部屋にいると、暖かさを求めるでしょ？

でも暖かい部屋にいると、暖かさがストレスになるんです。

要は寒くない程度に室温が維持されている事が大事！

当然寒い外から室内に入れば、暖かく感じます。

ずーっと暖かさが続いたら、暑くなっちゃうでしょ！

ちょうど良い環境であれば、じきに何も感じなくなります。

『無感』の状態が、一番良いんです。

体感温度（体に感じる温度）は、室温と壁面・天井面・床面からの放射温度によって変わります。

いくら室温が高くても、放射温度が低ければ体感温度は低いまま！

逆に放射温度が高ければ、室温が低くても寒くない訳です。

放射温度を上げられる家が欲しい！

北海道で暮らしてみて、この事を身を持って体感できたそうです。

放射温度を高める為には、断熱性能と気密性能を高めるしかありません。

だから、高断熱で高気密な家に変えたい！

そう思ったうです。

北海道に赴任して帰ってくると、我が家の寒さに驚くそうです。

そして、こんな家に長い間暮らしていたら、絶対ヤバイ！

と気付くようです。

暖かさ・涼しさは、知識だけでは納得できません。

きっと頭のどこかに、「こんなもんだよ。」という諦めが染みついているんでしょうね。

でも実際に、暖かさを体感すると変わります。

論より証拠！

体感するのが、一番の近道なんですよね・・・。

こんなケースは他にもあります。

これからもっと増えて来る筈。

なんで我が家は、こんなに寒いんだろう？

ちゃんと省エネ基準をクリアしている筈なのに・・・。

築浅の建売住宅を壊して、高性能住宅に建て替えたいという方もいました。

 

ここからは、私の提案です。

子供の修学旅行は、冬の北海道に限ります。

なんなら、短期ホームステイもアリだと思います。

未来の担い手に、寒くない家を体感してもらう事は、省エネ＆健康維持＆環境配慮につながる家づくりに繋がる筈。

住育の一環として、是非実現して欲しいと思います。