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弊社の近くに、補強コンクリート造と思われる家が建っています。
北玄関、北道路と東側通路に面しています。
OB宅を訪問した際に見つけました。
すぐ近くに建っている少し変わった建物も含め、新鮮に感じたんですよね・・・。
コテコテのファンタジー系の家の前に、こんな家が建っているんです。
しかも何軒か先の建物が、こんな感じ。
凄い街並みでしょ?
狭い路地なんです・・・。
今回話題にするのは、補強コンクリートブロック造のお宅です。
補強コンクリートブロック造とは、空洞コンクリートブロックを鉄筋で補強して耐力壁をつくり、壁頂部を鉄筋コンクリート造の梁でつなぎ一体化した形式の構造です。(コトバンクより一部を抜粋)
倉庫などの簡易的な建物に用いられる場合が多いようです。
私の認識も、まさにこんな感じでした。
まさか、CB積んで住宅をつくるとは・・・。
とても意外でした。
多くのコンクリート打ちっ放し住宅と同様に、きっと快適な生活なんて送れないんだろうなぁー。
なんて決めつけていましたから。
外観しか見ていない為、実際のところはわかりません。
でも間違いなく、外断熱ではありません。
だってコンクリートブロック(以下、CB)が、そのまま仕上げになっています。
内側に断熱材を充填しているのかな?とも思いました。
でも、たぶん内側もCB現しだと思うんです。
おそらくCBの質感とか無彩色なところが気に入って建てたんだろうなぁー・・・。
大きなガラスブロックが、東側と西側に使われています。
そして、その他の窓はシルバーのアルミサッシでした。
ガラスは勿論、網入り単板ガラスです。
屋根の鋼板もかなり錆びているし、結構築古だと思います。
CBを2重に積んで間に断熱材を充填するケースもあるようですが、そこまでしているとも思えません・・・。
透明ガラスの窓があったので、チラッと室内を見る事ができました。
やはり、CB現し壁&コンリート打ちっ放し天井のようです。
やっぱり・・・。
コンクリートの熱伝導率を調べてみると、1.6W/m・Kとなっていました。
おそらくCBも大差ないですよね。
仮に厚さ150mmのCBを外壁に使用していた場合の熱抵抗は0.09になります。
これって厚さ4.2mmのグラスウール16Kと同等の断熱性能なんです。
ほぼ、無断熱!
寒くて仕方ないでしょ!
南面・東面はほぼ陽が当たりません。
西日が少しだけ当たるかな?
冬季の日射取得は、2階南面のみ。
あとは見込めないと思います。
でも夏季の日射遮蔽はバッチリです。
通風はどうなんだろう?
引違い窓が南北面にあるけど、隣の建物と近接していて風が抜けるとも思えないんですよね。
壁や開口部を見ていると、天井だけ十分に断熱しているとも思えません。
屋根からの熱も凄いのでは?
CBって熱容量が大きいから、暑さを蓄えてしまうんです。
そして室温が下がると、放熱します。
だから夏は、昼間の暑さが夜まで残ってしまいます。
通風計画と日射遮蔽が出来ていなければ、とんでもない住環境に・・・。
やっぱり内側に、断熱施工しているのかな?
内側に間柱を立てて、断熱材を充填すれば普通の住宅程度の断熱性能を確保する事が出来ます。
でもCBの持つ、熱容量を活かすことが出来ません。
どっちを取ったんだろう?
すごく興味があります。
出来れば、体感してみたい・・・。
先日見学させて戴いた旧荒谷邸も補強コンクリート造でした。
これが想像に反して、かなり快適だったんです。
断熱&気密、そして計画換気の実現で快適で省エネな住まいづくりを実現してきた弊社です。
その構造は木造軸組みONLYでした。
あまり地盤の良くない弊社商圏では、木造軸組み住宅は正解だと思うんです。
逆に、自重の大きい補強コンクリート造の採用は不適切かもしれません。
でも蓄熱技術を活かせるのが、いいんですよねー。
旧荒谷邸を体感して思いました。
CBをうまく活用してみたい!
もちろん、内装材としてです。
木造軸組み住宅の一部にCB積みの間仕切り壁をつくるのは、どうでしょうか?
日当たりの良い壁に利用すれば、蓄熱をうまく活用できそうです。
デザインにも巾が出来るでしょ?
提案してみようかな・・・。
posted by Asset Red
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