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12月20日付のアセットフォー日記です。
今日の練馬・板橋の天気は晴れ。
雲ひとつない空は、抜けるように青いんです。
気持ち良い~。
冬とは言え、日当たりの良い場所にいると上着を脱ぎたくなるくらい暖かいですよ。
板橋区弥生町の『FPの家 S&N邸』では、『気密施工』が行われています。
気密施工とは気密性を高めるための施工、つまり『本来あってはならない隙間』を塞ぐ施工です。
逆に、あっても良い隙間は塞ぐ必要ありません。
例えばエアコンのドレンホース穴・自然給気口・排気口・開口部などが、これに当たります。
でも、これらの穴の回りはしっかりと塞がないとけません。
ちょっと、わかりにくいかな・・・。
そして
どう塞ぐのか?
何で塞ぐのか?
が重要となります。
という事で、今回は気密施工について書こうと思います。
まずは、気密施工時に配慮する点を挙げてみました。
①紫外線や空気に経年劣化を考えた施工を心掛ける。
②地震の揺れや木材の乾燥収縮による変形を考えた施工をする。
③極力普及品を用い、簡易に施工できる工法を選択する。
施工性が悪いと、せっかくの気密施工も精度が落ちてしまいます。
これらを実現するために、色々なアイテムを試しています。
これが意外と面白いんですよね・・・。
気密施工と書きましたが、『防湿・気密』施工が正解です。
だから気密施工だけではダメなんです。
でも一般的には、省略して気密施工と言っています。
気密の対象は空気、そして防湿の対象は水蒸気となります。
どちらもお尻に『気』が付くから、気密の方をとったのかな・・・?
その目的は上図の通りです、ご確認ください。
どちらの侵入も、きちんと防がなければなりません。
意外と思う方もいると思いますが、空気分子(二酸化炭素・酸素・窒素)は、水分子(水蒸気)よりも大きいんです。
だから空気を通さないようにしても、水蒸気を通す事があります。
反対に水蒸気を通さないようにしておけば、空気は通りません。
その為、水蒸気を通さない施工を心掛ける必要がある訳です。
だったら気密施工ではなく、防湿施工と略すればいいのに・・・。
いつも、そう思うんですよね。
ちなみに弊社では、マニュアルに沿って施工を行います。
例えば1階床の場合は、こんな感じです。
合板同志の接合部を、アルミテープで貼り合わせます。
実際の施工は、こんな感じです。
壁パネルと床合板は、こうなります。
合板と柱の接合部は、こんな感じ。
実際の施工です。
また2階壁パネルと床合板、3階床組と壁パネルは、こう納めます。
基本的には、接合部にアルミテープを貼ります。
また梁と構造金物には、こんな施工が必要です。
梁に穴を明け、羽子板ボルトを通している部分を撮ってみました。
穴とボルトの間には、どうしても隙間が出来てしまいます。
その隙間も塞ぎ忘れないようにします。
外側は、こんな感じです。
梁に座彫りを行い、金物廻りに発泡ウレタンを充填。
構造金物は、外部の熱を室内に伝える『熱橋』になります。
これをやっておかないと、結露の原因になったりします。
硬化したら平らに切削し、アルミテープで蓋をします。
1階床パネルと配管回りの施工が、結構面倒なんです。
ウレタンパネルとパイプの回りに発泡ウレタンを充填します。
そして、床合板とパイプの回りにも発泡ウレタンを充填。
硬化したら、平らに切削しアルミテープを貼ります。
いつもは専用テープを用いますが、今回は手元に残っていませんでした・・・。
気密施工は、まだまだ続きます。
もう1回くらい、投稿できると思います。
お楽しみに・・・。
そうそう、気密施工と同時進行で配線野縁の施工も始まりました。
FP壁パネルの内側に立てられた木材が野縁です。
弊社では、30mm×40mmの物を平使いしています。
ここに電気配線を行い、コンセントBOXを取付けます。
以前はFPパネルに穴を明け、そこに配線を通し、BOXを取付けていました。
こうした施工だと、電線の更新時に色々面倒なんですよね。
また、切り欠いたFPパネルに発泡ウレタンを充填→硬化後切削→気密テープ貼りという手順も意外と手間取ります。
断熱欠損も減らせるし・・・。
始めは現場側からの抵抗もありました。
でも、今では当たり前の施工になっています。
時代が変われば、施工も変わるんですよね。
posted by Asset Red
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電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
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上記をご確認ください。